2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
5 問6
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 5 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
太陽光発電システムの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ストリングへの逆電流の流入を防止するため、接続箱にバイパスダイオードを設けた。
- 雷害等から保護するため、接続箱にサージ防護デバイス( SPD )を設けた。
- 感電を防止するため、配線作業の前に太陽電池モジュールの表面を遮光シートで覆った。
- 雷が多く発生する地域であるため、耐雷トランスをパワーコンディショナの交流電源側に設置した。
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この過去問の解説 (3件)
01
太陽光発電システムでは、逆流防止ダイオードによって逆電流の流れを防止することや、
耐雷トランスやSPDの適切な使用で電気機器を保護することが重要になります。
ストリングへの逆電流の流入を防止するのは、逆流防止ダイオードです。
バイパスダイオードは、ソーラーパネルと並列に接続することで、一部のセルに不具合等が生じても発電を可能にします。
誤りです。
サージ防護デバイス( SPD )は、誘導雷によって発生した過電圧を安全に大地に逃します。
正しいです。
太陽電池ではソーラーパネルが受光する間、発電をし続けます。
そのため、電流も流れるため感電の恐れがあります。
それを防止するためにも、遮光シートを覆い、発電と電流の流れを停止させる必要があります。
正しいです。
耐雷トランスが雷サージに耐え切ることで、二次側へ侵入する雷サージは大幅に下がることになり、電気機器は保護されます。
そのため、耐雷トランスは一次側である交流電源側に設置されます。
正しいです。
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02
太陽光発電システムの施工の際には、その他の電気設備工事では使用しない安全措置にも気を配り、労働者の安全を守る必要があります。
逆流防止ダイオードを使用して、ストリングへの逆電流を防止します。
正しいです。
正しいです。
正しいです。
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03
太陽光発電システムと施工に関する問題です。
太陽光発電は、太陽電池アレイ、パワーコンディショナ、保護装置、太陽電池モジュール、ストリング、接続箱などで構成されます。
選択肢ごとに内容を見ていきましょう。
× 誤りです。
ストリングへの逆電流の流入を防止するために、接続箱には、逆流防止ダイオードを設置します。
太陽電地モジュールの一部に発電力が低下したときに、低下した部分をバイパスすることで、全体の出力低下を防止します。そのバイパスをするのが、バイパスダイオードです。
なお、ストリングとは、太陽電池モジュールを組合せた太陽電池アレイ内に、直列に接続されたモジュールです。
〇 正解です。
雷害からの保護として、パワーコンディショナの直流側の太陽電池モジュールには、接続箱回路の線間と大地間に、サージ保護デバイス(SPD)を設け、雷サージを大地側に放電します。
パワーコンディショナは、太陽電池によって発電された直流電力を交流電力に変化するものです。
〇 正解です。
太陽電池は太陽の光が当たると電圧を発生させるため、作業するときは、感電防止対策が必要です。その対策として、配線などの太陽光システムの作業中は、モジュールの表面を遮光シートで覆って作業します。
〇 正解です。
雷害からの保護として、パワーコンディショナの交流側の太陽電池モジュールには、耐雷トランスを設置します。耐雷トランスは、シールド付き絶縁トランスです。
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