2級電気工事施工管理技士の過去問
令和4年度(2022年)後期
5 問9
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和4年度(2022年)後期 5 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
電車線に関する次の記述に該当する区分装置(セクション)として、適当なものはどれか。
「直流、交流区間ともに広く採用され、パンタグラフ通過中に電流が中断せず、また高速運転に適するので、主に駅間に設けられる。」
「直流、交流区間ともに広く採用され、パンタグラフ通過中に電流が中断せず、また高速運転に適するので、主に駅間に設けられる。」
- エアセクション
- BTセクション
- FRPセクション
- デッドセクション
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この過去問の解説 (3件)
01
事故や保守のために、電車線を停電する必要がありますが、それを、変電所間、き電区分間、車庫線間のように分けて停電できるようにすれば、停電による影響は最小限に抑えられます。局部的にに停電を目的に区分する区間を、区分装置(セクション)と言います。
・エアセクション
ある変電所で、例えばトロリ線を2本並べて、一方の線からもう一方の線に、接触部分が徐々に移行するように配置する構造としたものです。
切り替わった後に、変電所を停電することができます。
エアセクションを通過中の電車に給電が止まることはなく、高速で走行が可能です。この方式は、直流、交流ともに系統区分に利用されています。
・FRPセクション
FRPは強化プラスチックのように絶縁性が良く軽量な材料で、2本のトロリ線間にFRPを挿入することで、ちょう架線をがいしで区分する構成ができます。
直流区間を低速度で通過する駅構内で利用されます。
・デッドセクション
電気方式の異なる区間を、架線は機械的には連続でも電気的には分離する、セクションです。
・BTセクション
BTセクションは区間装置ではありません。BTき電回路用の吸い上げ変圧器が、数km間隔に配置されているのが、BTセクションです。
○ 適切なセクションの説明です。
× 不適切です。
× 不適切です。
× 不適切です。
区分装置(セクション)の解説は、構成図を見れば、一目瞭然に理解できます。参考書等で、構成図を見ることをお勧めします。
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02
電車線に関する区分装置(セクション)の問題です。
〇 正しいです。
2本のトロリー線が、ある区間だけ、空気を介して並行に並んでいる形式です。
✕ 誤りです。
BTセクションは、BTのところで架線を電気的に絶縁することをいいます。
✕ 誤りです。
FRPを用いて、セクションを絶縁する方式です。
✕ 誤りです。
デッドセクションは、異なる電気方式や会社間に設ける、無給電区間の事です。
かなり専門的な内容で、鉄道電気が専門の方以外では、なじみが薄い分野と思われます。
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03
電車線の架線を区分するために、ある区間ごとに区分装置や区分が設けられています。
区分装置を設けることによって、架線を、機械的あるいは電気的に区分けすることができ、点検修理を行うために必要となります。
距離の長い電車線路を1つの変電所で賄うことは不可能であり、ある区間ごとに、異なる変電所から電力供給されています。異なる変電所からの架線同士が並行して敷設される区間が必然的に発生し、架線が空気で絶縁されている区間という意味で、エアセクションと呼ばれています。
BT饋電方式において設けられる区分装置であり、パンダグラフによる短絡電流を抑制するために使用されます。
FRPと呼ばれる高い絶縁性能を持つ材料を使い、架線同士を電気的に区分します。
異なる区間同士がつながる区間のうち、機械的には連続していて、電気的には不連続である区間のことをデッドセクションと言います。
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