2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)前期
2 問3
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 2 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所に用いられる高圧計器用変成器の取扱いに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 計器用変圧器(VT)は、二次側の1線を接地する。
- 計器用変流器(CT)は、二次側を開放する。
- 零相変流器(ZCT)は、三相分の電線を一括して変流器に貫通させる。
- 計器用変流器(CT)の二次端子の接続を誤ると、発生する異常電流により保護継電器の誤動作に至る場合がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
変電所に用いられる高圧計器用変成器の取扱いに関する問題です。
〇 正しいです。
高圧側から低圧への混触に備えて、1線を接地します。
✕ 誤りです。
一次電流が流れている状態でCTの二次側を開放すると、二次電流を流そうとして二次側に高電圧が発生し、機器の損傷につながります。
〇 正しいです。
三相分の電線を一括して貫通させているので、零相変流器には、三相が平衡している状態では電流は流れません。
〇 正しいです。
端子の接続が不十分で、二次側が開放状態になると、二次側に高電圧が発生し危険です。
CTの二次側を開放することによる事故は数多く発生しています。
CT二次側には、電流計がつながっていることが多いので、電流計のチェックなどで
離線する場合は、一次側に電流が流れていない事を確認する必要があります。
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02
変電所に用いられる高圧計器用変成器の取扱いに関する設問です。
電気設備の技術基準の解釈第28条より、高圧計器用変成器の2次側電路には、D種接地工事を施すことが規定されています。これは計器用変成器内での混触等による事故の防止のため、その2次側電路に接地工事を施すこととしています。
よって記載内容は正しいです。
CTの二次側を開放すると、CT2次側に高電圧が発生し、設備事故や人身災害につながります。
CT2次側回路を開放すると、回路抵抗Rは∞となり、オームの法則V=IRより高電圧が発生します。
よって記載内容は誤りです。
対称三相交流は各相電流が120°ずつずれており、三相分の電流をベクトル合成させると0Aになります。しかし地絡事故時にはそのバランスが崩れ、ベクトル合成しても0にはなりません。
この特性を利用し、ZCTは三相分の電線を一括して変流器に貫通させることで、地絡事故時に保護継電器を動作させるための2次電流を取り出します。
よって記載内容は正しいです。
例えばY接続のCT回路において、1個のCTの2次側端子を逆接続した場合、通常の状態でも残留回路に電流が流れるため、地絡過電流継電器の誤動作につながるおそれがあります。
よって記載内容は正しいです。
計器用変成器に関する事故・災害は多く発生しており、その原因は結線誤りなど、知識不足によるものが多くあります。
原理や使用方法を理解し、適切な施工を行いましょう。
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03
暗記問題です。
内容をしっかりと覚えましょう。
設問文にも併せて注意が必要です。
誤答です。
※記載事項は正しい
正答です。
※記載事項は誤り
CTは一次側の電流に応じて二次側に電流が流れます。
なので、一次側に電流が乗っかっている状態で二次側を開放すると高負荷(抵抗)になってしまい、高電圧が発生することになります。
最悪の場合は機器を破損させてしまうので、二次側は開放してはいけません。
なお、計器の交換作業などを行う場合には、二次側を短絡・計器交換・短絡を外すの手順で行います。
誤答です。
※記載事項は正しい
誤答です。
※記載事項は正しい
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