2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)前期
2 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 2 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧配電系統の機器等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 高圧配電線路の短絡保護のため、変電所に過電圧継電器を施設した。
  • 高圧配電線路の地絡保護のため、変電所に地絡方向継電器を施設した。
  • 高圧配電線路の電圧調整のため、負荷時タップ切換変圧器を施設した。
  • 高圧配電線路の事故区間の切り離しのため、区分開閉器を施設した。

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この過去問の解説 (3件)

01

高圧配電系統の機器等に関する問題です。

選択肢1. 高圧配電線路の短絡保護のため、変電所に過電圧継電器を施設した。

✕ 誤りです。

高圧配電線路の短絡保護のためには、過電流継電器を設置します。

選択肢2. 高圧配電線路の地絡保護のため、変電所に地絡方向継電器を施設した。

〇 正しいです。

地絡方向継電器は、構内の地絡事故のみを選択検知します。

選択肢3. 高圧配電線路の電圧調整のため、負荷時タップ切換変圧器を施設した。

〇 正しいです。

負荷時タップ切換変圧器のタップを切り替えて、電圧調整を行います。

選択肢4. 高圧配電線路の事故区間の切り離しのため、区分開閉器を施設した。

〇 正しいです。

事故区間を選択遮断するために、区便開閉器を使用します。

まとめ

短絡電流は大きな電流となる場合が多いので、機器の損傷や火災の発生などの事故につながる危険性が高く、

保護継電器で素早く遮断する必要があります。

参考になった数16

02

この様な問題は暗記することが大前提です。

整理して混合しないように暗記しましょう。

また、設問文に注意です。誤りを選びます。

選択肢1. 高圧配電線路の短絡保護のため、変電所に過電圧継電器を施設した。

正答です。

※記載事項は誤り

短絡保護の場合は過電流継電器を設置します。

選択肢2. 高圧配電線路の地絡保護のため、変電所に地絡方向継電器を施設した。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢3. 高圧配電線路の電圧調整のため、負荷時タップ切換変圧器を施設した。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢4. 高圧配電線路の事故区間の切り離しのため、区分開閉器を施設した。

誤答です。

※記載事項は正しい

参考になった数5

03

高圧配電系統の機器等に関する設問です。

選択肢1. 高圧配電線路の短絡保護のため、変電所に過電圧継電器を施設した。

高圧配電線路の短絡保護には、過電流継電器を設置します。

短絡時に流れる短絡電流を検出し、遮断器に遮断指令を送ります。

したがって、誤りです。

選択肢2. 高圧配電線路の地絡保護のため、変電所に地絡方向継電器を施設した。

高圧配電線路の地絡保護には、地絡方向継電器と地絡過電圧継電器を設置します。

地絡時の残留電圧と地絡電流を組み合わせて、変電所構外(配電線側)の地絡を検出し、遮断器に遮断指令を送ります。

したがって、正しいです。

選択肢3. 高圧配電線路の電圧調整のため、負荷時タップ切換変圧器を施設した。

高圧配電線路の電圧調整のために、変電所の配電用変圧器に負荷時タップ切換変圧器を設置します。変電所の高圧側母線電圧を計測し、変圧器のタップを切り替えることで変圧比を変更し、適正な電圧へ調整します。

なお、負荷時タップ切換変圧器は電気を送電した状態で停電することなく、タップを切り替えることができます。

したがって、正しいです。

選択肢4. 高圧配電線路の事故区間の切り離しのため、区分開閉器を施設した。

高圧配電線には一定の区間ことに区分開閉器が設置されていて、事故区間の切り離しや、作業時に部分的な停電をさせるために使用されます。

したがって、正しいです。

まとめ

高圧配電線路だけではなく、変電所の機器についても確認しましょう。

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