2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)前期
2 問6

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 2 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路におけるコロナ放電の抑制対策として、最も不適当なものはどれか。
  • 電線のねん架を行う。
  • 架線時に電線を傷つけないようにする。
  • がいし装置に遮へい環(シールドリング)を設ける。
  • がいし装置の金具はできるだけ突起物をなくし、丸みをもたせる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

架空送電線路におけるコロナ放電の抑制対策の問題です。

選択肢1. 電線のねん架を行う。

✕ 誤りです。

電線のねん架は、三相電流のローテーションを行うことによって、

インピーダンスの不平衡を是正し、力率の悪化を防ぐ為に行います。

選択肢2. 架線時に電線を傷つけないようにする。

〇 正しいです。

電線の傷からコロナ放電が起こることがあります。

選択肢3. がいし装置に遮へい環(シールドリング)を設ける。

〇 正しいです。

コロナ放電が起きにくくするため、遮へい環を取り付けます。

選択肢4. がいし装置の金具はできるだけ突起物をなくし、丸みをもたせる。

〇 正しいです。

突起部分から、コロナ放電が始まる事があります。

まとめ

コロナ放電は、空気の絶縁が破壊されて起こる現象です。

電線の傷や、金具の突起部分などが絶縁破壊のきっかけになる事があります。

参考になった数18

02

架空送電線路におけるコロナ放電の抑制対策についての設問です。

選択肢1. 電線のねん架を行う。

ねん架とは、各相の線路定数を平衡させるために、送電線の相配列を途中で入れ替えることです。

線路上数に平衡以外では、残留電圧の減少や、通信線に対する電磁誘導の低減が期待されます。

したがって、誤りです。

選択肢2. 架線時に電線を傷つけないようにする。

電線に傷がある場合は、電線表面の電位傾度が大きくなり、コロナが発生するおそれがあります。

したがって、正しいです。

選択肢3. がいし装置に遮へい環(シールドリング)を設ける。

シールドリングはドーナツ状の形をした金物で、がいし装置などに取り付けて、金具等の突起物を無くして丸みを持たせることで、コロナ放電を抑制します。

したがって、正しいです。

選択肢4. がいし装置の金具はできるだけ突起物をなくし、丸みをもたせる。

がいし装置などに突起がある場合、電位傾度が大きくなり、コロナが発生するおそれがあります。

したがって、正しいです。

まとめ

コロナ放電の発生原理・対策について、確認しましょう。

参考になった数4

03

暗記問題です。

設問文に注意して回答してください。

選択肢1. 電線のねん架を行う。

正答です。

※記載事項は誤り

電線のねん架は、各相のインダクタンスが同等になるように送電線を入れ替えてバランスをとることです。

選択肢2. 架線時に電線を傷つけないようにする。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢3. がいし装置に遮へい環(シールドリング)を設ける。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢4. がいし装置の金具はできるだけ突起物をなくし、丸みをもたせる。

誤答です。

※記載事項は正しい

まとめ

がいしとアーク放電を関係付けて覚えましょう。

参考になった数3