2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)前期
5 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 5 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

市街地に施設する、高圧架空配電線路の柱上変圧器の施工に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、誤っているものはどれか。
  • 柱上変圧器を、地表上5mの位置に取り付けた。
  • 変圧器外箱のA種接地工事の接地抵抗値は、10Ωとした。
  • 接地極は、地下75cmの深さに埋設した。
  • 接地線は、地面から地上1.8mまでの部分のみを、合成樹脂管で保護した。

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この過去問の解説 (3件)

01

市街地に施設する、高圧架空配電線路の柱上変圧器の施工に関する問題です。

選択肢1. 柱上変圧器を、地表上5mの位置に取り付けた。

〇 正しいです。

市街地では4.5m以上、それ以外では4m以上確保しなければなりません。

選択肢2. 変圧器外箱のA種接地工事の接地抵抗値は、10Ωとした。

〇 正しいです。

A種接地工事の接地抵抗値は、10Ω以下としなければなりません。

選択肢3. 接地極は、地下75cmの深さに埋設した。

〇 正しいです。

接地極の深さは、地下75cm以上としなければなりません。

選択肢4. 接地線は、地面から地上1.8mまでの部分のみを、合成樹脂管で保護した。

✕ 誤りです。

地面から地上2.0mまでの部分を、保護しなければなりません。

まとめ

接地線には、地絡電流が流れる危険性があるため、

人が容易に触れる恐れのある高さまで、合成樹脂管で保護する必要があります。

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02

市街地に施設する、高圧架空配電線路の柱上変圧器の施工に関する設問です。

選択肢1. 柱上変圧器を、地表上5mの位置に取り付けた。

電気設備の技術基準の解釈第21条第三号に高圧の機械器具の施設方法として、機械器具を人が触れるおそれのないように地表上4.5m(市街地においては4m)以上の高さに施設することが規定されています。

自動車積荷の高さ等を考えて交通の支障にならないように下から物が接触しない範囲の高さとして地表上4m、市街地の変圧器の取付け高さは、交通頻度を考慮し0.5mを加え4.5mとされています。

したがって、正しいです。

選択肢2. 変圧器外箱のA種接地工事の接地抵抗値は、10Ωとした。

電気設備の技術基準の解釈第17条第1項第一号にA種接地工事の施設方法として、接地抵抗値は10Ω以下であることと規定されています。

したがって、正しいです。

選択肢3. 接地極は、地下75cmの深さに埋設した。

電気設備の技術基準の解釈第17条第1項第三号イにA種接地工事の施設方法として、接地極は、地下75cm以上の深さに埋設することと規定されています。(変電所等一般の人が立ち入らない場所は除く)

また、B種接地工事についてもA種接地工事に準じて施設するよう規定されています。

したがって、正しいです。

選択肢4. 接地線は、地面から地上1.8mまでの部分のみを、合成樹脂管で保護した。

電気設備の技術基準の解釈第17条第1項第三号ニにA種接地工事の施設方法として、接地線の地下75cmから地表上2mまでの部分は、電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管(厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管及びCD管を除く。)又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うことと規定されています。

また、B種接地工事についてもA種接地工事に準じて施設するよう規定されています。

したがって、誤りです。

まとめ

ちなみにC種・D種接地工事については、A種・B種接地工事のように接地極の深さや接地線の合成樹脂管での保護等は規定されていません。

参考になった数6

03

接地線は、地面から地上1.8mまでの部分のみを、合成樹脂管で保護した。

この記述が不適当です。

地上2.0mまで保護する必要があります。

選択肢1. 柱上変圧器を、地表上5mの位置に取り付けた。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢2. 変圧器外箱のA種接地工事の接地抵抗値は、10Ωとした。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢3. 接地極は、地下75cmの深さに埋設した。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢4. 接地線は、地面から地上1.8mまでの部分のみを、合成樹脂管で保護した。

正答です。

※記載事項は誤り

参考になった数2