2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)前期
5 問6

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 5 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

屋外変電所の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 架空電線の引込口及び引出口に近接する箇所に、避雷器を取り付けた。
  • 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。
  • 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。
  • 大型機器を基礎に固定する際に、箱抜きアンカより強度が大きい埋込アンカを使用した。

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この過去問の解説 (3件)

01

屋外変電所の施工に関する問題です。

選択肢1. 架空電線の引込口及び引出口に近接する箇所に、避雷器を取り付けた。

〇 正しいです。

機器を雷撃から守るため、雷の収入経路に避雷器を設置します。

選択肢2. 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。

〇 正しいです。

点検作業用の接地開閉器を設ける事で、点検作業の安全性が向上します。

選択肢3. 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。

✕ 誤りです。

機器の据付けに当たっては、架線工事などの上部作業の終了後に行います

選択肢4. 大型機器を基礎に固定する際に、箱抜きアンカより強度が大きい埋込アンカを使用した。

〇 正しいです。

重量のある機器の固定には、埋込アンカーを使用します。

まとめ

埋込アンカーとは、基礎を打設する際に、あらかじめアンカーを埋め込んでおく工法です。

一方、箱抜きアンカーとは、基礎を箱抜きした部分に後からアンカーを設置するもので、

埋込アンカー用よりも強度が落ちます。

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02

屋外変電所の施工に関する設問です。

選択肢1. 架空電線の引込口及び引出口に近接する箇所に、避雷器を取り付けた。

正しいです。

雷サージが送電線から変電所に侵入した際に、機器の耐電圧以下に電圧を制限することで、雷から機器を守ります。母線や変圧器近傍に設置する場合もあります。

選択肢2. 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。

正しいです。

遮断器の点検作業時にその両端を接地するためです。

屋外変電所の場合充電部が露出しているので、送電線引込口以外は接地開閉器ではなくアースフックを主回路に取り付けて接地するのが一般的です。

選択肢3. 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。

誤りです。

架線工事の終了前に変電機器を据え付けるほうが上部の空間が使えて作業性が良いように思いますが、今後の変電機器更新の際は上部に架線がある状態で施工しないといけないので、その状態で問題なく施工できる確認も含めて、架線工事の後に変電機器を据付けます。

選択肢4. 大型機器を基礎に固定する際に、箱抜きアンカより強度が大きい埋込アンカを使用した。

正しいです。

箱抜きアンカーはコンクリート打設時にアンカー位置に箱抜きを作っておき、機器据付後に箱抜き内にアンカーをセットして、モルタル等を充填するものです。

埋込アンカーはあらかじめアンカーフレーム等でアンカーボルトを固定し、コンクリートを打設するものです。

機器メーカーの耐震設計により決定されます。

まとめ

一方架線の張替時は、下の機器がある状態で上部作業を行うため、注意が必要です。

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03

作業の順序を考慮しないと後の作業に支障をきたすので、工程表などから計画する必要があります。

今回の問題の場合は変電機器の据付けは架線工事などの上部作業の終了後に行います。

選択肢1. 架空電線の引込口及び引出口に近接する箇所に、避雷器を取り付けた。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢2. 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。

誤答です。

※記載事項は正しい

選択肢3. 変電機器の据付けは、架線工事などの上部作業の終了前に行った。

正答です。

※記載事項は誤り

選択肢4. 大型機器を基礎に固定する際に、箱抜きアンカより強度が大きい埋込アンカを使用した。

誤答です。

※記載事項は正しい

参考になった数2