2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問52 (5 問10)
問題文
事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 問52(5 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 増幅器は、電力伝送損失が少ない定電圧方式とした。
- 一斉放送を行うため、音量調整器には3線式で配線した。
- スピーカは、ローインピーダンス方式のものを使用した。
- 非常警報設備に用いるスピーカへの配線は、耐熱配線とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
事務所ビルの全館放送に用いる、拡声設備の問題です。
〇 正しいです。
定電圧方式は、出力電圧を常に一定にする方式です。
〇 正しいです。
一斉放送をするときには、音量調整器をバイパスするように、3線式とします。
✕ 誤りです。
多数のスピーカーを設置する場合は、ハイインピーダンス方式とします。
〇 正しいです。
火災時にも放送できるように、耐熱配線とします。
ハイインピーダンス方式の場合は、アンプのW数とスピーカーの数が、
ほぼ同じくらいになるようにします。
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02
事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備に関する設問です。
正しいです。
消防法施行規則第25条の2第2項第三号二に、「音量調整器を設ける場合は、三線式配線とすること。」と規定されています。
したがって、正しいです。
事務所ビルのような多数のスピーカーを使用するような場合は、ハイインピーダンス方式の増幅器・スピーカを使用します。
したがって、誤りです。
消防法施行規則第25条の2第2項第四号二に、「操作部若しくは起動装置からスピーカー若しくは音響装置まで又は増幅器若しくは操作部から遠隔操作器までの配線は、第十二条第一項第五号の規定に準じて設けること。」と規定されています。
また、同規則第12条第1項五号イに、「六百ボルト二種ビニル絶縁電線又はこれと同等以上の耐熱性を有する電線を使用すること。」と規定されています。
したがって、正しいです。
ローインピーダンス:1つのスピーカー
ハイインピーダンス:複数のスピーカー
で覚えましょう。
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03
拡声設備とは、マイクで話された音声をアンプやスピーカーで増幅して広範囲に伝達する装置です。
アンプ(増幅器)、スピーカ、アッテネータ(音量調節器)で構成されています。
事務所ビルの全館放送用の拡声設備は、定電圧方式(100Vライン)が用いられます。
従って、正しい内容です。
アッテネーター(音量調整器)の3線式配線とは、アンプ、アッテネーター、スピーカーを3本の線で接続する配線方式です。
3線式では、R(緊急線)、N(ホット)、COM(コモン)が割り当てられます。
業務放送等、通常の使用では、N線が、アッテネータを介して音量を調節していますが、緊急時になると、R線が機能することで、強制的に一斉放送でスピーカが鳴り出す仕組みとなっています。
この状態では、仮にN線がアッテネータ回路を介して音量を0にを絞っていても、R線が働くことで、音が強制的に鳴ります。
従って、正しい内容です。
ローインピーダンス方式ではなく、ハイインピーダンス方式で、全スピーカーを並列に接続します。
従って、誤りです。
これにより、1台のスピーカーが故障しても他のスピーカーには影響が出ないように配慮されています。
この方式は、増設や、撤去が容易なので、事務所ビルの全館放送や、増改築の多い商業施設でも広く取り入れられています。
非常用警報設備用の配線では、防火性を配慮して一般のケーブルよりも耐熱性の高いものが使用されます。
従って、正しい内容です。
拡声設備の使用用途、構成要素を覚えておきましょう。
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