2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)前期
問51 (5 問9)
問題文
電車線において、図に示す点線で囲われた架線金具の名称として、適当なものはどれか。

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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)前期 問51(5 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
電車線において、図に示す点線で囲われた架線金具の名称として、適当なものはどれか。

- ハンガ
- ドロッパ
- ダブルイヤー
- 張力調整装置
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この過去問の解説 (3件)
01
電車線において、架線金具の名称の問題です。
補助ちょうか線とは、トロリー線をピンと張る目的で設けられた、
二段目のちょうか線の事です。
✕ 誤りです。
ハンガは、ちょうか線または補助ちょうか線から、トロリー線を吊っている金具です。
〇 正しいです。
ドロッパは、ちょうか線から補助ちょうか線を吊っている金具です。
✕ 誤りです。
ダブルイヤーは、トロリー線同士を接続する金具です。
✕ 誤りです。
電車線の張力を調整する装置です。
先日、新幹線で、補助ちょうか線が断線して停電になった事故がありました。
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02
電車線における架線金具の名称に関する設問です。
ハンガは、ちょう架線もしくは補助ちょう架線からトロリ線を吊る金具です。
したがって誤りです。
ドロッパは、ちょう架線から補助ちょう架線を吊る金具です。
したがって、正しいです。
ダブルイヤーは、トロリー線どうしを重ねて電気的に接続する金具です。
したがって、誤りです。
張力調整装置は、架線の張力を調整する装置です。バランサーとも言います。
錘と滑車を利用した滑車式やスプリングを使用したばね式などがあります。
したがって、誤りです。
写真と合わせて名前を暗記しましよう。
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03
問題の図は、補助ちょう架線があることから、コンパウンドカテナリ方式によるものとわかります。
補助ちょうか線のさらに下方には、トロリ線が通っています。
トロリ線とは、鉄道車両へ給電する接触電線です。
ちょう架線は、このトロリ線を吊り下げるための鋼索です。
コンパウンドカテナリ方式は、高速で電力が必要な運転区間で採用されます。
ハンガとは、(補助)ちょう架線とトロリ線の間に接続して、トロリ線の揺れを防止するためのものです。
コンパウンドカテナリ方式では補助ちょうか線とトロリ線の間に接続します。
シンプルカテナリ方式では、ちょう架線とトロリ線の間に接続します。
シンプルカテナリ方式は、中速の運転区間で採用されます。
因みに、さらに低速用では、剛体ちょう架方式が採用されます。
コンパウンドカテナリ方式による、ちょう架線と補助ちょう架線をつなぐ金具をドロッパといいます。
従って、ドロッパが正解です。
ダブルイヤーとは、トロリ線同士を接続する金具のことです。
トロリ線の局部摩耗の修復時は、全体を入れ替えるのでなく、部分入れ替えを行います。
既設のトロリ線に対して、新規のトロリ線を接続するときに、ダブルイヤーと呼ばれる金具を用います。
張力調整装置とは、ケーブルや電車線の張力を一定に保つ装置です。
気温や、負荷電流の発熱によって変化しやすい張力を一定にするために使用されます。
速度の用途に応じて、様々な方式があり、ハンガ、ドロッパの取り付ける部位も変わってくるので整理して覚えておくとよいでしょう。
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