2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)後期
2 問12

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 2 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧受電設備の用語の定義として、「高圧受電設備規程」上、不適当なものはどれか。
  • 区分開閉器とは、保守点検の際に電路を区分するための開閉装置をいう。
  • CB形とは、主遮断装置として、高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いる形式をいう。
  • 短絡電流とは、電路の線間がインピーダンスの少ない状態で接触を生じたことにより、その部分を通じて流れる電流をいう。
  • 地絡電流とは、地絡によって電路の外部に流出し、電路、機器の損傷などの事故を引き起こすおそれのある電流をいう。

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この過去問の解説 (2件)

01

高圧受電設備にはいろいろな高圧電源の関する機器や付属品がありますが、機器の名称や機器の動作に関する用語が多数含まれます。

これらの用語は、高圧設備に関わる規定・基準・要領などに定義されています。

今回の問題は、「高圧受電設備規程」で定義されている用語に関する問題です。

選択肢1. 区分開閉器とは、保守点検の際に電路を区分するための開閉装置をいう。

区分開閉器は、保守点検の際に電路を区分するための開閉装置です。

選択肢2. CB形とは、主遮断装置として、高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いる形式をいう。

CB形は、主遮断装置として、高圧交流遮断器(CB)を用いる、受電設備容量4000 kVA以下のキュービクルの種類です。

高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いるものは、「PF・S形」です。なお、受電設備容量は300 kVA以下です。

選択肢3. 短絡電流とは、電路の線間がインピーダンスの少ない状態で接触を生じたことにより、その部分を通じて流れる電流をいう。

短絡電流は、電路の線間がインピーダンスの少ない状態で接触を生じたことで流れる大きな電流のことです。

選択肢4. 地絡電流とは、地絡によって電路の外部に流出し、電路、機器の損傷などの事故を引き起こすおそれのある電流をいう。

地絡電流は、地絡によって電路の外部へ流出することで、火災や人畜への感電、電路や機器の損傷などの事故を引き起こす恐れのある電流のことです。

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02

高圧受電設備の仕組みに関しての問題です。

選択肢1. 区分開閉器とは、保守点検の際に電路を区分するための開閉装置をいう。

正となります。区分開閉器は柱上開閉器(PAS)、地中線用開閉器(UGS)といわれるもので、保守点検や保護装置が働いた際に動作する電力会社との責任分界点にある開閉装置となります。

選択肢2. CB形とは、主遮断装置として、高圧交流負荷開閉器(LBS)を用いる形式をいう。

誤りとなります。CB形とは主遮断機としてガス・空気・真空などを用いた高圧遮断器のことです。LBSはPF・S形となり、主遮断装置として高圧限流ヒューズ(PF)と組み合わせたLBSのことをいいます。

選択肢3. 短絡電流とは、電路の線間がインピーダンスの少ない状態で接触を生じたことにより、その部分を通じて流れる電流をいう。

正となります。短絡電流は大電流となるため保護継電器と組み合わせて遮断するCB又はPF・Sにより遮断します。

選択肢4. 地絡電流とは、地絡によって電路の外部に流出し、電路、機器の損傷などの事故を引き起こすおそれのある電流をいう。

正となります。一般的な用語に言い換えると『漏電』のことになります。感電や火災を引き起こす原因となります。

まとめ

高圧受電設備は施設の工事を行う電気技術者としては仕組みや用語を理解しておきましょう。

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