2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問32 (3 問1)

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問32(3 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 屋内の排水方式には、合流式と分流式がある。
  • 排水管は、電気室の天井部を通さない。
  • 排水管の通気管は、管内の圧力変動を緩和させるために設ける。
  • 通気管は、雨水排水管の立て管と兼用して設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

排水設備は、洗面所・流し・トイレ・風呂場などからの排水を建物内から速やかに排水する設備です。

通気設備は、これらの排水から出る空気を通気管を通して外部に排出する設備です。

選択肢1. 屋内の排水方式には、合流式と分流式がある。

排水方式には排水を一か所に集めて排水する合流式と、家庭排水系と雨水系を分けて排水する分流式があります。

選択肢2. 排水管は、電気室の天井部を通さない。

電気室の天井部に配水管があると、配水管からの水漏れによって、電気機械に水が浸入し、事故に発展する可能性があります。

選択肢3. 排水管の通気管は、管内の圧力変動を緩和させるために設ける。

通気管は配水管内の圧力変動を緩和します。

また、排水トラップの封水切れを防止し、管内が静圧であれば管内部の空気を外に排出し、負圧であれば管内部に空気を導入します。

選択肢4. 通気管は、雨水排水管の立て管と兼用して設ける。

通気管の立管と、雨水排水管の立管は分けて設置します。

分けて設置することは、建築基準法の告示でも、分けるように指示されています。

そもそも通気管と、雨水排水管とは役割が異なるため、一緒にすることはできません。

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02

排水は汚水、雨水又は湧水を排水させる設備となります。通気は排水管内の空気の通り道を作り圧力変動を軽減させる目的で設置されます。

選択肢1. 屋内の排水方式には、合流式と分流式がある。

正となります。記述の通りです。

選択肢2. 排水管は、電気室の天井部を通さない。

正となります。万が一漏水した場合、受変電設備が濡れると機能停止となるためです。

選択肢3. 排水管の通気管は、管内の圧力変動を緩和させるために設ける。

正となります。空気の通り道を設けることで、排水をスムーズにする役目を担ってます。

選択肢4. 通気管は、雨水排水管の立て管と兼用して設ける。

誤りとなります。雨水排水立管は、汚水排水管や通気管と兼用したり、あるいは管同士を連結してはいけません。

まとめ

雨水排水立管は大雨による排水量増加やごみ詰まりにより満水になる可能性が高く兼用してはいけません。

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03

排水通気設備は 排水管内の空気を流通させて排水を円滑にする設備です。

選択肢1. 屋内の排水方式には、合流式と分流式がある。

正しいです。

 

●合流式

  家庭から出る汚水と雨水を同じ排水管でまとめて処理する方式
●分流式

  家庭から出る汚水と雨水を別々の排水管で処理する方式

選択肢2. 排水管は、電気室の天井部を通さない。

正しいです。

 

水漏れによる二次災害を避けるためです。

選択肢3. 排水管の通気管は、管内の圧力変動を緩和させるために設ける。

正しいです。

 

通気管によって排水管内の圧力が緩和され、空気の流れを確保して排水をスムーズにします。封水がトラップ内に維持するのを助けて、ガスや臭気が外部に排出されるのを防ぐ役割もあります。

選択肢4. 通気管は、雨水排水管の立て管と兼用して設ける。

誤りです。


通気管を雨水排水管と兼用すると 排水管内の圧力変動を緩和できなくなります。

雨水排水管立て管は 通気管および汚水排水管と兼用しないよう 法令で定められています。

まとめ

排水・通気設備の構造がイメージできるように覚えておきましょう。

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