2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問36 (3 問5)

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問36(3 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄道線路の軌道における速度向上策に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • レールの単位重量を軽くする。
  • まくらぎの間隔を小さくする。
  • 曲線部では、曲線半径を大きくする。
  • 道床(バラスト)を厚くする。

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この過去問の解説 (3件)

01

鉄道線路は、路盤、道床、まくらぎ、レールで、車両を支え、安全に運航できるようにそれぞれが、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」で定められています。

選択肢1. レールの単位重量を軽くする。

レールの単位重量を軽くしても、車両はレール条に載って運行するため、車両の速度には影響しません。

選択肢2. まくらぎの間隔を小さくする。

まくらぎは、レールを固定して軌道を正確に確保し、レールからの車両荷重を道床に伝達して分散させます。

まくらぎの間隔が狭くなることで、車両荷重の分散が細かくできるため、速度向上に寄与します。

選択肢3. 曲線部では、曲線半径を大きくする。

レールの曲線率が大きくなるため、速度向上に有効です。

選択肢4. 道床(バラスト)を厚くする。

道床は、まくらぎと路盤の間にある軌道構造で、列車荷重の分散やまくらぎの保持を行うため、道床を厚くすることで、列車荷重の分散やまくら木保持が安定し、速度向上に有効です。

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02

運転速度が速くなると、軌道が受ける衝撃、横圧、レールの沈下などが大きくなります。それに対応した対策が必要となります。

選択肢1. レールの単位重量を軽くする。

誤りとなります。レールの単位重量を小さくすると衝撃に耐えることができません。

選択肢2. まくらぎの間隔を小さくする。

正となります。対策の一つです。

選択肢3. 曲線部では、曲線半径を大きくする。

正となります。記述の通りです。

選択肢4. 道床(バラスト)を厚くする。

正となります。記述の通りです。

まとめ

その他対策として軟弱路盤や強度不足の橋梁を補強するなどがあります。

参考になった数6

03

電車の速度が速くなると レールに 熱、負荷、摩耗、振動、騒音 などの影響が増します。これらをどのように対策するかを考察して答えを絞ります。

選択肢1. レールの単位重量を軽くする。

誤りです。

 

単位重量を軽くすること自体に有効性はありません。
レールの材質を変更して剛性や耐久性を向上させる対策は有効で、結果的に重量が変わることはありますが、一般的に重量は重くなる傾向があります。

選択肢2. まくらぎの間隔を小さくする。

正しいです。

 

まくらぎの間隔を小さくすると レールの安定性が向上して 振動を抑えられます。

選択肢3. 曲線部では、曲線半径を大きくする。

正しいです。

 

遠心力が緩和されて摩擦による摩耗が減少します。脱線のリスクも減ります。

選択肢4. 道床(バラスト)を厚くする。

正しいです。

 

振動を吸収しレールの安定性が増します。

まとめ

速度向上によって生じる影響を考え、それらを抑える対策を考察することで答えを絞ることができます。

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