2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)後期
5 問2

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 5 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

建設工事における工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 施工速度を上げるほど、一般に品質は低下しやすい。
  • 施工完了予定日から所要期間を逆算して、各工事の開始日を設定する。
  • 進捗度曲線(Sチャート)は、工期と累計人工の関係を示したものである。
  • 主要機器の搬入工程表は、製作図作成、承認から現場搬入時の受入検査までの工程を書き表したものである。

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この過去問の解説 (2件)

01

工程管理は、工事着工から完成(後片付け含む)までを時間管理することです。

また、この時間管理を行うことで、施工者の能力、機器の発注納品状況、安全活動、予実対比なども関連して実施されます。

選択肢1. 施工速度を上げるほど、一般に品質は低下しやすい。

施工速度を上げるには、残業を増やし、例えば1日8時間を1日10時間労働に変えるなどで施工速度は上がります。

しかし、疲れから作業ミスが増える、ミスの発見を見落とすなどが起り易く、工事品質低下を招きます。

別の観点から本問は「誤」ともとらえられます。

例えば、施工速度を上げるために、もう1組の作業チームを入れ、2交代制で作業に取り組めば、作業速度は上がり、品質の低下もありませんが、コストがふえますが、問題には経済的な前提条件はありませんので、「誤」も正しくなります。

ただし、「最も不適当なもの」とあり明らかに「誤」の問題が他にあるため、本問は「正」とします。

選択肢2. 施工完了予定日から所要期間を逆算して、各工事の開始日を設定する。

バーチャート工程表では、作業開始日から作業必要期間を棒グラフで表します。

作業開始日は、作業完了予定日から作業必要期間を逆算して求めます。

選択肢3. 進捗度曲線(Sチャート)は、工期と累計人工の関係を示したものである。

進捗度曲線は、縦軸に出来高(%)を取り、工事の始まりから終わりまでの期間を曲線で表せば、工事開始からある時期までの進捗度曲線が分かります。

進捗度曲線から、工事全体の遅れや進み具合が把握できます。

選択肢4. 主要機器の搬入工程表は、製作図作成、承認から現場搬入時の受入検査までの工程を書き表したものである。

機器の搬入工程表は、仕様の設計が了承してから、製作図作成-承認-製作-検査立ち合い-現場搬入-受入検査までの工程表です。

その後は、据付け-据付け後の検査-官庁検査(必要な場合)-塗装や保温などの雑工事、までの現場工事工程表が作成されます。

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02

工程管理は工事の着工から完成までの進捗状況を確認し、予定通りに遂行できているか都度確認するものです。

選択肢1. 施工速度を上げるほど、一般に品質は低下しやすい。

正となります。スピード重視で対応すると完成させることが目的となって品質を置き去りにすることがあります。

選択肢2. 施工完了予定日から所要期間を逆算して、各工事の開始日を設定する。

正となります。着工から完成までの全体を把握し、各工事の開始日を設定します。

選択肢3. 進捗度曲線(Sチャート)は、工期と累計人工の関係を示したものである。

誤りとなります。進度曲線は縦軸に出来高、横軸に時間経過として作成される曲線で、工期と出来高の関係を示したものです。工期と稼働人工の関係は労務工程表となります。

選択肢4. 主要機器の搬入工程表は、製作図作成、承認から現場搬入時の受入検査までの工程を書き表したものである。

正となります。記述の通りです。

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