2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問45 (5 問3)
問題文
絶縁抵抗測定に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問45(5 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
絶縁抵抗測定に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 高圧ケーブルの各心線と大地間を、500Vの絶縁抵抗計で測定した。
- 測定回路に漏電遮断器が設置されていたので、線間は測定しなかった。
- 高圧設備の測定時には、初めに充電電流が流れるので、十分に時間をかけて指針が安定してから読んだ。
- 測定前に絶縁抵抗計の接地端子(E)と線路端子(L)を短絡し、スイッチを入れて指針がゼロ(0)を示すことを確認した。
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この過去問の解説 (3件)
01
絶縁抵抗試験では絶縁抵抗計(メガー)を使用し、電気設備や電路の最大使用電圧に応じたメガーを選定します。
絶縁抵抗測定に当たっては、選択肢にあることに留意して実施します。
誤
600V を超える電路・機器・設備などの高圧絶縁試験は、1000 Vメガーを使用します。
500 Vメガーは、400Vの低圧電路や機器の維持管理、100V・200V・400Vの低電圧電路の竣工時の絶縁測定、600V以下の低電圧電路や機器の絶縁測定で使用します。
正
漏電遮断器が設置されている電路の電線相互間の測定を行ってはいけません。
正
ケーブルが長いなどの対地静電容量の大きい回路は、試験機の指針が安定してから、絶縁値の測定をします。
正
問題文の通りに接地状態が正しいことを確認します。
0でない場合は、漏電していた場合、正しく絶縁測定ができません。
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02
絶縁抵抗測定は電圧に合った絶縁抵抗計(メガー)を用いて測定します。
誤りとなります。高圧回路の絶縁抵抗測定は定格測定電圧1000Vの絶縁抵抗計(メガー)を用いて測定します。
正となります。漏電遮断器の 2 次側において絶縁抵抗測定によって想定以上の電圧の値が印加されると電子回路破損を招く可能性があるため、通常測定しません。
正となります。こう長が長いケーブル回路などは対地静電容量が大きいので、絶縁抵抗計(メガー)の指針が安定するまで時間がかかります。
正となります。記述の通りです。
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03
絶縁抵抗測定の方法と計器の使い方を覚えておきましょう。
誤りです。
「JIS C 1302:2018 絶縁抵抗計」で 600Vを超える回路及び機器の絶縁抵抗値は 定格測定電圧1,000Vの絶縁抵抗計を用いて測定するよう規定されています。一般的には5,000Vから10,000Vの絶縁抵抗計を用います。
正しいです。
絶縁抵抗計は、回路の絶縁状態をチェックする際に 電圧を印加して電流を流しますので、遮断回路を誤作動させることがあります。
正しいです。
高圧設備には容量があり、コンデンサのような働きをしますので、測定開始直後は指針が安定しません。安定してから絶縁抵抗値を読みます。
正しいです。
絶縁抵抗計の校正と動作確認が目的です。
高圧とは、交流の場合600Vから7,000Vを指しますので、この範囲から外れた絶縁抵抗器では測定できないと判断できます。
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