2級電気工事施工管理技士 過去問
令和5年度(2023年)後期
問48 (5 問6)
問題文
太陽光発電システムの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 問48(5 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
太陽光発電システムの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ストリングごとに開放電圧を測定して、電圧にばらつきがないことを確認した。
- 積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電池アレイの傾斜角を大きくした。
- 太陽電池モジュールの温度上昇を抑えるため、勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けた。
- スレート屋根の上に太陽電池アレイを設置する場合、支持金具はたる木などの構造材に荷重がかからないよう屋根材に固定した。
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この過去問の解説 (3件)
01
過去の類似問題より、
・積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電アレイの傾斜角を大きくした
・感電を防止するため、配線作業の前に太陽電池モジュールの表面を遮光シートで覆った
・太陽電池モジュールの温情上昇を抑えるため、こう配屋根と太陽光電池アレイの間に通気層を設けた
・雷雨の多発地域では交流電源側に耐雷トランスを設置した
などがあります。
正となります。記述の通りです。
正となります。解説の冒頭の通りです。
正となります。解説の冒頭の通りです。
誤りとなります。垂木では太陽光パネルが台風や強風、地震に耐えられないため、屋根の許容積載荷重から、本体荷重・風圧荷重・積雪荷重・地震時の荷重などを考慮して設置します。
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02
太陽光発電は、建物の屋根の上、屋上、壁などに設置した太陽電池で発電するものです。
装置は、太陽電池アレイ、太陽電池セル、太陽電池モジュール、ストリング、バイパスダイオード、接続箱、パワーコンディショナなどで構成されます。
今回の問題は、太陽光発電システムの施工に関する問題です。
正
太陽電池アレイ内に直列に接続されたモジュール群をストリングと言い、いくつかのストリングは並列にパワーコンディショナに接続され、インバータ入力となっています。
ストリングの開放電圧測定によって直流電圧を測定し、電圧の異常によって、太陽パネルの健全性や故障に有無を確認します。
正
通常は20%程度の傾きですが。雪が前面に溜まると凍結して架台に荷重が掛かり損傷の危険があります。
積雪する地域では、太陽電池アレイの傾斜角を大きくして、積雪を防ぎます。
正
太陽電池モジュールは、表面温度が高くなると最大出力が低下するため、温度上昇抑制として、屋根と太陽電池モジュール間に、5cm以上の通気層を設けます。
誤
太陽電池の架台は、JIS C 8955に準拠した構造とし、固定荷重の他に、風圧荷重・積雪荷重・地震時の荷重などに耐える構造とします。
JIS C 8955:「太陽電池アレイ用支持物の設計用荷重算出方法」
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03
選択肢の説明文を理解する最低限の知識として 太陽光パネルの単位を知っておきましょう。
●セル
太陽光電池の最小単位
●モジュール
セルを組み合わせてパネルにした単位(太陽光パネル)
●ストリング
モジュールを直列に接続した単位
●アレイ
ストリングをを並列に接続した単位
大きさは セル < モジュール < ストリング < アレイ の順です。
正しいです。
施工段階において ストリングごとに電流や電圧を測定することは、太陽光システムの性能確認や 不良個所の発見に役立ちます。ストリングに故障したモジュールが混在していると、当該ストリングの発電量はゼロになります。
正しいです。
積雪による発電効率の低下抑制 及び パネル破損を予防するために、傾斜角を大きくして パネルから雪が落下しやすいようにするのが一般的です。
正しいです。
太陽電池モジュールが高温になると発電効率が下がりますので 温度上昇対策は有効です。
誤りです。
太陽光アレイの荷重は、支持物を含めた固定荷重、風圧荷重、積雪荷重、地震荷重を考慮します。これらの荷重に耐えられるように、支持金具は 屋根材に直接固定することは避けるのが一般的です。
太陽光発電システムの構成に加え 屋根の知識も必要な問題ですが、落ち着いて説明文を読んで答えを絞りましょう。
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