2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)後期
5 問6

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 5 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

太陽光発電システムの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ストリングごとに開放電圧を測定して、電圧にばらつきがないことを確認した。
  • 積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電池アレイの傾斜角を大きくした。
  • 太陽電池モジュールの温度上昇を抑えるため、勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けた。
  • スレート屋根の上に太陽電池アレイを設置する場合、支持金具はたる木などの構造材に荷重がかからないよう屋根材に固定した。

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この過去問の解説 (2件)

01

過去の類似問題より、

・積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電アレイの傾斜角を大きくした

・感電を防止するため、配線作業の前に太陽電池モジュールの表面を遮光シートで覆った

・太陽電池モジュールの温情上昇を抑えるため、こう配屋根と太陽光電池アレイの間に通気層を設けた

・雷雨の多発地域では交流電源側に耐雷トランスを設置した

などがあります。

選択肢1. ストリングごとに開放電圧を測定して、電圧にばらつきがないことを確認した。

正となります。記述の通りです。

選択肢2. 積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電池アレイの傾斜角を大きくした。

正となります。解説の冒頭の通りです。

選択肢3. 太陽電池モジュールの温度上昇を抑えるため、勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けた。

正となります。解説の冒頭の通りです。

選択肢4. スレート屋根の上に太陽電池アレイを設置する場合、支持金具はたる木などの構造材に荷重がかからないよう屋根材に固定した。

誤りとなります。垂木では太陽光パネルが台風や強風、地震に耐えられないため、屋根の許容積載荷重から、本体荷重・風圧荷重・積雪荷重・地震時の荷重などを考慮して設置します。

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02

太陽光発電は、建物の屋根の上、屋上、壁などに設置した太陽電池で発電するものです。

装置は、太陽電池アレイ、太陽電池セル、太陽電池モジュール、ストリング、バイパスダイオード、接続箱、パワーコンディショナなどで構成されます。

今回の問題は、太陽光発電システムの施工に関する問題です。

選択肢1. ストリングごとに開放電圧を測定して、電圧にばらつきがないことを確認した。

太陽電池アレイ内に直列に接続されたモジュール群をストリングと言い、いくつかのストリングは並列にパワーコンディショナに接続され、インバータ入力となっています。

ストリングの開放電圧測定によって直流電圧を測定し、電圧の異常によって、太陽パネルの健全性や故障に有無を確認します。

選択肢2. 積雪地域であるため、陸屋根に設置した太陽電池アレイの傾斜角を大きくした。

通常は20%程度の傾きですが。雪が前面に溜まると凍結して架台に荷重が掛かり損傷の危険があります。

積雪する地域では、太陽電池アレイの傾斜角を大きくして、積雪を防ぎます。

選択肢3. 太陽電池モジュールの温度上昇を抑えるため、勾配屋根と太陽電池アレイの間に通気層を設けた。

太陽電池モジュールは、表面温度が高くなると最大出力が低下するため、温度上昇抑制として、屋根と太陽電池モジュール間に、5cm以上の通気層を設けます。

選択肢4. スレート屋根の上に太陽電池アレイを設置する場合、支持金具はたる木などの構造材に荷重がかからないよう屋根材に固定した。

太陽電池の架台は、JIS C 8955に準拠した構造とし、固定荷重の他に、風圧荷重・積雪荷重・地震時の荷重などに耐える構造とします。

JIS C 8955:「太陽電池アレイ用支持物の設計用荷重算出方法」

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