2級電気工事施工管理技士の過去問
令和5年度(2023年)後期
5 問7

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問題

2級 電気工事施工管理技術検定試験 令和5年度(2023年)後期 5 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

高圧ケーブルによる架空引込線の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ケーブルを径間途中で接続した。
  • ケーブルのちょう架用線に使用する金属体にD種接地工事を施した。
  • ケーブルを屈曲させるので3心ケーブルの曲げ半径を外径の8倍とした。
  • ケーブルをちょう架用線にハンガーを使用してちょう架し、ハンガーの間隔を50cmとして施設した。

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この過去問の解説 (2件)

01

高圧架空引込線は、高圧ケーブルを電柱から建屋に引き入れるために、引き入れる周囲の高さや幅、引込用のちょう架用線との組み合わせ方など、多数の規制が掛かっています。

詳細は、内線規程で推奨されています。

選択肢1. ケーブルを径間途中で接続した。

高圧ケーブルによる架空引込線は、次のような規定が推奨されます。

径間途中では、ケーブルの接続を行わない。

・ケーブルちょう架終端接続は、耐久性のひもで巻き止める。

・ケーブルは、ちょう架用線の引留箇所で、熱収縮と機械的振動ひずみに備えてケーブルにゆとりを設ける。

選択肢2. ケーブルのちょう架用線に使用する金属体にD種接地工事を施した。

ちょう架用線に使用する金属体の接地は、D種接地工事を施します。

金属体がケーブルの金属部と接触なり接続がなされている場合は、A種接地工事です。

選択肢3. ケーブルを屈曲させるので3心ケーブルの曲げ半径を外径の8倍とした。

➀で規定には、次のことも加えられています。

ケーブルの屈曲では、曲げ半径を3心ケーブルでは外径の8倍以上とする。

なお、単心のケーブルでは外径の10倍以上とします。

選択肢4. ケーブルをちょう架用線にハンガーを使用してちょう架し、ハンガーの間隔を50cmとして施設した。

ケーブルをちょう架用線にハンガーでちょう架するときは、ハンガー間隔は、50cm以下とします。

まとめ

問題で書かれている内容は、電気設備の技術基準省令と解釈に、部分的に規定されています。

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02

高圧架空引込線の施工について、過去にも出題された問題なので整理します。

ケーブルをハンガーによりちょう架用線に支持する場合は、ハンガーの間隔を50cm以下とする

・ケーブルちょう架の終端接続は、耐久性のあるひもによって巻きとめること

・径間途中では、ケーブルの接続を行わないこと

・ケーブルを屈曲させる場合は、曲げ半径を単心のケーブルでは外径の10倍、3心のケーブルでは8倍以上とすること

・ケーブルはちょう架用線の引き留め箇所で、熱収縮と機械的振動ひずみに備えてケーブルにゆとりをもうけること

となっています。

 

選択肢1. ケーブルを径間途中で接続した。

誤りとなります。解説の冒頭の通りです。

選択肢2. ケーブルのちょう架用線に使用する金属体にD種接地工事を施した。

正となります。記述の通りです。

選択肢3. ケーブルを屈曲させるので3心ケーブルの曲げ半径を外径の8倍とした。

正となります。解説の冒頭の通りです。

選択肢4. ケーブルをちょう架用線にハンガーを使用してちょう架し、ハンガーの間隔を50cmとして施設した。

正となります。解説の冒頭の通りです。

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