2級電気工事施工管理技士 過去問
令和6年度（2024年）後期
問8 (ユニットB 問4)

電力ケーブルに電流が流れると、導体の電気抵抗によって熱が発生します。これはジュール熱（I²R損）と呼ばれ、温度上昇の主な原因になります。

高電圧のケーブルでは、絶縁体（誘電体）内での電気的なエネルギー損失も熱となって現れます。特に交流電圧ではこの損失が生じやすく、温度上昇に関係します。

シースとは、ケーブルの外側を覆う金属部分です。ここにも渦電流や電磁誘導による損失が生じ、わずかですが熱となります。これも温度上昇の一因です。

不適当です。
コロナ損は、空気中で高電圧が放電することによって生じる損失です。

空気を絶縁に使う架空送電線路で問題となるもので、地中電線路では発生しません。

この問題は、最も不適当なものを選ぶ問題なので、この選択肢が正解です。

正

導体の抵抗による損失です。

正

誘電体への充電や放電による損失です。

正

導体を流れる電流による交番磁界によって鉛被やアルミ被に流れる誘導電流による損失です。

誤

地中電線路ではなく、架空電線路で起こります。

送電線路で、高電圧が印加されたときに、コロナ放電が発生することで生じる電力損失です。

コロナ放電によって、電力が光・音・熱に変換され、電力損失が起こります。