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介護福祉士の過去問 第27回(平成26年度) 人間の尊厳と自立 問1

問題

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1956年(昭和31年)当時、肺結核(pulmonary tuberculosis)で国立療養所に入所していた朝日茂氏は、単身で無収入だったために生活扶助(月額600円支給)と医療扶助を受けていた。長年、音信不通だった兄を福祉事務所が見つけ、兄から月1,500円の仕送りが行われることになった。これにより福祉事務所は支給していた月額600円の生活扶助を停止し、医療費の一部自己負担額として月900円の負担を求めた。このことが日本国憲法第 A 条に反するものとして朝日茂氏は、1957年(昭和32年)、厚生大臣の決定を取り消すことを求める訴訟をおこした。

この訴訟で焦点となった日本国憲法第 A 条が規定する権利として、正しいものを一つ選びなさい。
   1 .
参政権
   2 .
自由権
   3 .
請求権
   4 .
生存権
   5 .
平等権
( 介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 人間の尊厳と自立 問1 )
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この過去問の解説 (4件)

179
正解は 4 です。

このいわゆる「朝日訴訟」は別名「人間裁判」とも呼ばれ、人権問題を取り扱った裁判として大変有名です。
人権に深く関わる介護福祉士としては、ぜひとも内容を把握しておきたいところです。

この訴訟は、
(仕送り1500円)-(生活扶助分600円+余剰分を医療費として900円負担)=プラスマイナス0円
となるため、一見何でもないようなことのように思いますが、どうにもおかしい所があります。
それは「生活費を600円と勝手に決めつけている」という点です。

日本国憲法第25条では「すべての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」とあります。
いわゆる「生存権」です。
心身ともに健康であるには、多少なりとも金銭的に余裕があるべきなのにもかかわらず、仕送りのうち900円を余剰金扱いし、徴収しようとする国の姿勢に対して司法がどのような判断を下すのか、世間からの注目が集まりました。

付箋メモを残すことが出来ます。
59
正解は4です。

Aに入るべきことばは25です。
日本国憲法第25条は「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」つまり「生存権」について保障されている条項です。また、この訴訟は朝日訴訟とよばれ、生活保護基準の改善や社会保障制度の発展に影響を及ぼした判例となっています。

54
正解は4です。
こういった歴史的訴訟問題は覚えてしまいましょう。
朝日訴訟=日本国憲法第25条「生存権」と生活保護法の内容について争った訴訟です。

ただし、この訴訟を知らなくても、この問題文の内容から、生活扶助停止や自己負担額増が朝日氏にとって生きていく権利=生存権が危うくなる問題だった、と読み取れれば解答選択肢から選ぶ事は可能です。

52
正解は 4 です。

この事件は「朝日訴訟」と言われ、朝日茂さんが、生活保護費の支給基準が劣悪だとし、憲法に規定された「生存権」を侵害するとして訴えた行政訴訟になります。

1.参政権は、政治に参加する権利のことを言います。

2.自由権は、国家から制約されずに、自由に考え自由に行動できる権利のことを言います。

3.請求権とは、他人に対して、一定の行為を請求することが出来る権利のことを言います。このケースでは当てはまりません。

5.平等権は、自由や義務の負担が国政上差別されないという権利です。

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