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介護福祉士の過去問 第31回(平成30年度) 総合問題 問125

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔事例〕
Jさん(女性)は、介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは、希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では、障害特性を理解して、介護実践の在り方を学ぶだけではなく、個別支援計画(介護計画)作成と実施、評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。
Jさんは、対象となる利用者としてK君(15歳、男性)を担当することになった。
K君は重度の脳性麻痺(のうせいまひ)(cerebral palsy)がある。K君が2歳の時に両親は離婚して、母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が9歳の時に、母親はK君を施設に入所させることを希望し、この施設に入所することになった。現在K君は、言語による意思の疎通は困難であり、座位が保持できる程度である。また、てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが、重積発作ではない。

Jさんは個別支援計画作成にあたって、昼食後にK君と向き合う時間を多くとった。ある日、K君に話しかけていると、突然両上下肢を硬直させ、がたがた震わせた後、意識を失ってしまった。慌てたJさんはすぐに、近くの職員に連絡をした。
K君の発作が落ち着いた後、実習指導者がJさんに、K君の発作時の対応について教える内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
大声で名前を呼ぶ。
   2 .
タオルを口にくわえさせる。
   3 .
顔を横にして顎を上げる。
   4 .
救急車を呼ぶ。
   5 .
からだを押さえて発作を止める。
( 介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 総合問題 問125 )
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この過去問の解説 (3件)

49
てんかんの発作を起こした利用者さまがいるときは、介護福祉職には落ち着いて行動することが求められます。

1・2・5の対応は、てんかん発作が起こったときには不適切な行動になります。

てんかんの発作が、痙攣が体の一部にとどまり全身に広がっていない場合は、利用者さまの身の安全を確保し様子を見ます。
全身に広がっている場合でも、通常は1~数分で発作は収まり10~20分程度で意識も回復してくるので、そのまま様子観察で大丈夫です。

ただし、痙攣が長時間続く、意識が戻らないうちに再度発作が起こるという状況なら、治療が必要なので病院に行くのがベストなので、4は早すぎます。
3の対応は、利用者さまの軌道を確保する行動になるので正解です。

付箋メモを残すことが出来ます。
34
1.×
 大声に対し、無意識下で身体が反応して動くことも考えられますが、嘔吐があった場合、その反動で嘔吐物等が喉に詰まって窒息する恐れがあります。
 そのため、大声で名前を呼ぶ行為は不適切です。
 
2.×
 てんかん発作の最中に、強く歯を食いしばってしまうことがあり、口の中へタオル等を入れると窒息する恐れがあるとともに、指を噛まれる等の危険もあります。
 そのため、タオルを口にくわえさせることは不適切です。

3.○
 昼食後というタイミングで起こった発作であることから、発作の最中に嘔吐する可能性が高いと言えます。
 その場合、嘔吐物等が喉に詰まって窒息する恐れがあるため、顔を横にして顎を上げるという対処は適切です。
 
4.×
 通常、てんかん発作は数秒から数分間で自然におさまるため、この時点で救急車を呼ぶ必要はありません。
 しかし、発作が起きてから5分ほど経過しても意識が戻らなかったり、発作がおさまらなかったりする場合は、速やかに救急車を呼び、かかりつけの医療機関へ搬送する必要があると考えられます。

5.×
 てんかんの発作が起こっている最中に身体を押さえつける行為は非常に危険であるため、不適切です。
 通常のてんかん発作の場合は、数秒から数分間で自然におさまるため、落ち着いて適切な対処をし、様子を見ることが大切です。

15
1.てんかん発作時に大声で名前を呼ぶことが適切な対応ではありません。よって、1は間違いです。

2.タオルを口にくわえさせることで窒息や歯を折る危険があります。口の中を噛まないための対応として考えられますが、適切な対応ではありません。よって、2は間違いです。

3.てんかん発作時に顔を横にして顎を上げることで呼吸がしやすくなる体勢にします。また、窒息や舌を噛むことも防げますので3が正解になります。

4. てんかん発作時すぐに救急車を呼ぶのではなく、対応して5分経過しても治らない場合は救急車を呼びましょう。よって、4は間違いです。

5.てんかん発作は安静にする対応が適切です。無理にからだを押さえて発作を止めようとしても治りません。よって、5は間違いです。

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