介護福祉士の過去問 第32回（令和元年度） 総合問題 問123

関節リウマチとは、多くの関節に炎症が起きる病気です。
関節リウマチには、関節の症状と関節以外の症状の2種類があります。

・関節の症状
関節に痛みや腫れが起こる。進行すると徐々に骨や軟骨が破壊され関節の変形が起き、関節を動かせる範囲が狭くなる。
朝になると特に関節のこわばりを感じる。(夜の睡眠によって関節を長時間動かしていないため)

・関節以外の症状
疲れやすくなる・食欲減退・目や口の渇き・手足のしびれなど。

1.×
2.×
3.×
4.×
5.○
朝、手の関節に痛みやこわばりがみられるのは、典型的な関節リウマチ(関節の炎症)の症状です。

1.今回のケースでは、朝の症状として、朝は手の動きが悪く痛みがあると記載されているので、睡眠不足は最も可能性が高い原因としては考え難いです。よって、1は間違いです。

2. 今回のケースでは、朝の症状として、朝は手の動きが悪く痛みがあると記載されています。低栄養は最も可能性が高い原因としては考え難いです。よって、2は間違いです。

3.朝の症状のみで平衡感覚の低下は考え難いです。よって、3は間違いです。

4. 今回のケースでは、朝の症状として、朝は手の動きが悪く痛みがあると記載されています。筋力低下で身体が動かしにくいことはあるかもしれませんが、最も可能性が高い原因としては考え難いです。よって、4は間違いです。

5. 今回のケースでは、朝の症状として、朝は手の動きが悪く痛みがある、午後、痛みが少ないときは関節を動かす運動を行っていると記載されていることから、関節の炎症が最も可能性が高い原因として考えられます。よって、5が正解です。

最も可能性が高いものは５です。
関節リウマチの特徴に朝の関節のこわばりがあります。
他の症状は関節リウマチによる朝の症状とはいいにくいです。
よって、１，２，３，４は誤りです。