介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
総合問題 問113

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 総合問題 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Jさん(84歳、男性)は、20年前に脳梗塞を発症し、後遺症で軽度の左片麻痺となった。屋内では、T字杖を使用すれば歩行できるが、転倒するのが心配で、ほとんど外出しなかった。
1年ほど前から、夜よく眠れない、通院する曜日を間違える、薬を飲み忘れるなどの状態になり、血管性認知症と診断された。半年前から夜間の不穏状態や妻への暴力行為がたびたび出現するようになり、妻が介護しきれなくなって、Jさんは介護老人福祉施設に入所することになった。入所後も施設内はT字杖を使用して、歩行は可能であった。しかし、慣れない場所で、より不安が強くなっているようすであった。

【問題】
Jさんは妻との面会には穏やかに接する日と、暴力的な行動をとる日がある。このようなJさんの症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 認知症の人に共通してみられる。
  • この症状を中核症状とよんでいる。
  • 本人の身体的な要因や、周囲の状況が影響を与える。
  • この症状は認知症が進行しても変化しない。
  • 認知症の初期症状に起こりやすい。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。
Jさんは血管性認知症なので特に症状・覚醒度のゆらぎがあります(一般的に「まだら」な症状といわれます)。時間帯や、体調により症状が異なる事が見られるます。

1→×認知症でも、アルツハイマー型と脳血管性認知症で異なり、また個人差も大きいです。
2→×認知症の中核症状とは憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下などで、脳の細胞が損傷を受けている事で起きる直接的な症状をいいます。
本人の性格や環境、人間関係などが加わってでてくる日常の問題症状が行動・心理症状(周辺症状)といわれるものです。
4→×認知症の進行とともに変化する事があります。
5→×初期症状としてではなく、認知症の進行での全般に見られる可能性があります。

参考になった数86

02

正解は3です。

認知症の症状にはムラがあることが多いです。
体調などによっても変わりますし、周囲の状況でも用意に変化します。
また、1日の中でも疎通性が良いときと悪いときがあります。
個人差も非常に大きく、一概に認知症だからこの症状が出る、というものはありません。

認知症の中核症状とは、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下などを指します。
せん妄や暴力行為は周辺症状です。

参考になった数43

03

正解は3です。

本人の身体的な要因や周囲の状況によってみられる症状を、周辺症状といいます。穏やかだったり暴力的だったりする症状は、周辺症状になります。

1.周辺症状は認知症の人に共通した症状ではなく、人によって症状は異なります。

2.中核症状ではなく、周辺症状です。

4.認知症の進行によって、周辺症状は変化します。

5.周辺症状は初期に限られたものではありません。

参考になった数30