介護福祉士の過去問
第25回(平成24年度)
総合問題 問116

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問題

介護福祉士国家試験 第25回(平成24年度) 総合問題 問116 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Kさん(43歳、女性)は、8年前に関節リウマチを発症した。現在は、治療の効果で症状の進行がおさえられている。公的な制度を使うことができるように、必要な認定を受けている。Kさんは夫と2人で暮らしており、夫は朝早くKさんの朝食を作り、仕事に出かける。Kさんは肩関節や肘関節、股関節の可動域が狭く、左手指の巧緻性も低下している。お昼ごろからは、室内を自分の力で歩き、リーチャーや道 具を工夫して家事を行うこともできる。しかし、からだの動きにくい午前中は、公的な制度を利用し、介護職に自室の掃除を依頼している。

【問題】
Kさんは、股関節の屈曲制限があるので、便座を高くし、トイレ動作が自立できるように工夫する必要がある。
トイレットペーパーを右斜め前方に設置する場合、Kさんが便座に座った状態で、どの位置の高さにしたらよいか、適切なものを1つ選びなさい。
  • 大腿骨骨頭
  • 上腕骨中間部
  • 脛骨中間部
  • 鎖骨
  • 腓骨中間部

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは1です。

関節リウマチの疾患がある方はなるべく痛みのある関節を動かさずに済む自助具や環境づくりが必要です。
肩関節や肘関節の可動域が狭く、とあるので、
自分に過程して考えるとわかりやすいと思いますが
座っている時の手の位置の高さからトイレットペーパーが高すぎても低すぎてもいけません。
しゃがんでいるときは手を太ももあたりに置いている事が一般的なので、大腿骨骨頭が正解です。


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02

正解は1です。

「股関節の屈曲制限がある」ということは、和式トイレのようにしゃがんだり、陰部をきれいに拭くために足を曲げてお尻を突き出すということが困難です。

大腿骨骨頭の高さが足を曲げるときの基点と陰部となりますので、この高さにトイレットペーパーがあると、腕の可動域が狭くても、最小限の動作で陰部を拭くことができます。

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03

正解は1です。

Kさんには肩関節や肘関節に可動域制限があることから、関節を大きく動かさずに利用できる大腿骨骨頭部の高さにするのが適切です。

2.上腕骨は肩から肘にかけての骨です。可動域制限があるKさんには位置が高すぎます。

3.5.頸骨と腓骨は下腿部の骨です。一般的に考えても、位置が低すぎて不自然です。

4.鎖骨は肩と胸骨をつなぐ骨です。一般的に考えても、位置が高すぎます。

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