介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
認知症の理解 問81

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問題

介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 認知症の理解 問81 (訂正依頼・報告はこちら)

在宅療養中のCさん(72歳、男性)は、転倒し後頭部を打ったが、いつもと様子は変わらなかった。 しかし4週間たった頃より、物忘れが急速に強くなり、ここ数日、ふらつくようになった。
Cさんの疾患として、最も可能性の高いものを一つ選びなさい。
  • アルツハイマー
  • 血管性認知症
  • 慢性硬膜下血腫
  • クロイツフェルト・ヤコブ病
  • 前頭側頭型認知症

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この過去問の解説 (3件)

01

ここでのポイントは、問題文にある「転倒し後頭部を打った」ということと、頭を打った直後は特になにもなかったこと、物忘れだけでなく「ふらつき」があることです。

慢性硬膜下血腫は、外から強い衝撃を受けたことで硬膜との脳の間にすこしずつ血腫ができていきます。そのため、頭を打った直後は特になにもなく、だんだん血腫が大きくなると頭痛、めまい、物忘れなどさまざまな症状が出てきます。

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02

正解は 3 です。

1:アルツハイマー型認知症は、長期間で徐々に進行する為、4週間程度で急速に物忘れが強くなる原因であるとは考えにくいです。

2:血管性認知症は、脳卒中の後に急に発症したり、脳卒中発作が起こる毎に階段を昇るかのように症状が進行していきます。

4:クロイツフェルト・ヤコブ病は、何らかの形で異常プリオンが脳内に侵入して発症する病気であり、転倒が原因になる可能性はないと言えます。

5:前頭側頭型認知症は、ピック病とも呼ばれています。この認知症は、初期の頃は記憶は保たれており、人格や性格の急変という症状が見られるのが特徴です。

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03

後頭部を打って4週間後より、物忘れにふらつきがみられるようになったことから考えられるのは③の慢性硬膜下血腫です。

これは脳と硬膜の間に少しずつ血が溜まり血腫ができるものです。頭を打ってから2週間から数ヶ月経てから症状が出てきます。

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