介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
総合問題 問113

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問題

介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 総合問題 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Lさん(24歳、男性)は、小さい頃からスポーツ好きだった。特に球技が得意で、学生時代はサッカー選手だった。 2年前に大学を卒業後、就職して2カ月後に交通事故で胸髄損傷(thoracic spinal cord injury)を負い、両下肢が不全麻痺の 状態になった。尿意はなかったが自己導尿が可能となっていた。障害手帳を取得したものの、家に引きこもって家族の介護を 受けていた。1年前よりようやく生活介護事業所に通所できるようになった。通所当初から障害を受容できず、何事にも消極的で、 他の利用者や職員とほとんどコミュニケーションをとらなかった。生活面も車いすへの移乗や移動は職員任せであった。 時折、外を見ながら、涙ぐんでいるときがあった。ある日、送迎時の車の中で、Lさんは職員に「なぜこんなことになったのか、 僕には仕事も、スポーツも、結婚も、もうない」とぽつりと言った。

【問題】
職員はLさんがサッカー選手だった事を知り、週末に地域にある障害者スポーツセンターに行くことを勧めた。 それが良いきっかけとなったの か、その後、Lさんは車いすバスケットボールを始めることを考えるようになった。
Lさんが障害者スポーツに参加するための支援として、適切な物を一つ選びなさい。
  • 移動支援
  • 行動援護
  • 重度障害者等包括支援
  • 居宅介護
  • コミュニケーション支援

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この過去問の解説 (3件)

01

Lさんが車いすであることから、スポーツセンターまで連れて行く移動支援が適切です。

行動支援は、知的障害や精神障害を持っていらっしゃる方に対するもの、重度障害者等包括支援は、常時介護を要するような方に対するもの、居宅介護はその名の通り、居宅での介護であり、コミュニケーション支援は、聴覚・言語機能・音声・視覚などの障害によりコミュニケーションに支障をきたす方に対する支援です。

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02

正解は1です。

移動支援とは、障害者等が社会生活上必要不可欠な外出や、社会参加をするために必要な外出での移動を支援するものです。そのためこのケースでは移動支援が適切ですね。

2→行動援護とは知的障害や精神障害により移動を困難にする人を支援するものであり、国の事業です。
移動支援は市町村の事業です。
3→重度障害者等包括支援は、常時介護を要する方で、意思疎通を図ることに著しい支障がある方のうち、四肢の麻痺や寝たきりの状態にある方、知的障害または精神障害により行動上著しい困難を有する方に対する支援です。
4→居宅介護は居宅における日常生活・家事・炊事を支援するものです。
5→コミュニケーション支援とは、視覚 聴覚、言語機能、音声その他の障がいのため、コミュニケーションに支障のある方に、手話通訳者や筆記者を派遣する事によりコミュニケーションの円滑化を図り、日常生活の便宜を図ることを目的としているものです。

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03

正解は1です。
車椅子を使用するLさんが車椅子バスケットボールをするためスポーツセンターまでの移動を支援することが必要となってくるからです。

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