介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
総合問題 問114
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問題
介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 総合問題 問114 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Lさん(24歳、男性)は、小さい頃からスポーツ好きだった。特に球技が得意で、学生時代はサッカー選手だった。 2年前に大学を卒業後、就職して2カ月後に交通事故で胸髄損傷(thoracic spinal cord injury)を負い、両下肢が不全麻痺の 状態になった。尿意はなかったが自己導尿が可能となっていた。障害手帳を取得したものの、家に引きこもって家族の介護を 受けていた。1年前よりようやく生活介護事業所に通所できるようになった。通所当初から障害を受容できず、何事にも消極的で、 他の利用者や職員とほとんどコミュニケーションをとらなかった。生活面も車いすへの移乗や移動は職員任せであった。 時折、外を見ながら、涙ぐんでいるときがあった。ある日、送迎時の車の中で、Lさんは職員に「なぜこんなことになったのか、 僕には仕事も、スポーツも、結婚も、もうない」とぽつりと言った。
【問題】
Lさんは、車いすバスケットボールをすることにより、様々な活動に積極的に参加するようになった。 半年後週2回の自立訓練(機能訓練)を始めて、現在では右足で体重が支えられるまでになった。そこでLさんは、 両上肢を利用して車いすへの移乗が可能であったが、自分の足で車いすへの移乗ができることを希望し訓練を始めた。
この時点で、Lさんがベッドから車いすに自力で移乗する際に介助をするときの留意点として、適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
Lさん(24歳、男性)は、小さい頃からスポーツ好きだった。特に球技が得意で、学生時代はサッカー選手だった。 2年前に大学を卒業後、就職して2カ月後に交通事故で胸髄損傷(thoracic spinal cord injury)を負い、両下肢が不全麻痺の 状態になった。尿意はなかったが自己導尿が可能となっていた。障害手帳を取得したものの、家に引きこもって家族の介護を 受けていた。1年前よりようやく生活介護事業所に通所できるようになった。通所当初から障害を受容できず、何事にも消極的で、 他の利用者や職員とほとんどコミュニケーションをとらなかった。生活面も車いすへの移乗や移動は職員任せであった。 時折、外を見ながら、涙ぐんでいるときがあった。ある日、送迎時の車の中で、Lさんは職員に「なぜこんなことになったのか、 僕には仕事も、スポーツも、結婚も、もうない」とぽつりと言った。
【問題】
Lさんは、車いすバスケットボールをすることにより、様々な活動に積極的に参加するようになった。 半年後週2回の自立訓練(機能訓練)を始めて、現在では右足で体重が支えられるまでになった。そこでLさんは、 両上肢を利用して車いすへの移乗が可能であったが、自分の足で車いすへの移乗ができることを希望し訓練を始めた。
この時点で、Lさんがベッドから車いすに自力で移乗する際に介助をするときの留意点として、適切なものを一つ選びなさい。
- 左側に車いすを置く
- 右足を前に出す
- 上体を垂直にする
- 勢いをつけて立ち上がる
- 右足の膝折れに注意する
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この過去問の解説 (3件)
01
こういった問題は、設問の状態を自分に置き換えて想定するとわかりやすいと思います。
1→右足で立ち上がった際、右側に車いすがあった方が右足で身体をひねりやすく座りやすいですね。左側にあると回転の方向が左になり座りにくいです。
2→右足でしか身体を支えられないのに、右足を前に出してしまうと、体重を乗せ移動するのに余計な負荷がかかります。右足は体重を乗せやすい重心の下、やや少し後ろに引くといいです。
3→移乗の際は、上体をやや前傾姿勢にした方がバランスよく体重を足に乗せやすいです。
4→右足で体重を支えるので、勢いよく立ち上がるのはバランスが崩れやすく危険です。ゆっくりと体重移動しながら立ち上がります。
5→〇。不全麻痺からのリハビリを経て、右足が体重を支えられるまでになったので、まだ右足の膝折れや負荷に注意する必要があります。
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02
この場合、車いすは右側に置くべきです。また、右足は少し後ろに引き、上体は前かがみです。そして、転倒に注意しなければならないため、ゆっくりと立ち上がります。
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03
1(×)右足に体重がかけられる時は、右側に車椅子を置いた方がスムーズに移乗できます。
2(×)重心をかけられる右足を前に出すと移乗しにくくなります。
3(×)上体は垂直にすると体重のバランスの移動が上手くいかなくなります。
4(×)勢いに任せて立ち上がると、かえって危険です。
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