介護福祉士の過去問
第24回(平成23年度)
総合問題 問115

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問題

介護福祉士国家試験 第24回(平成23年度) 総合問題 問115 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Mさん(55歳、男性、要介護5)は、妻(54歳)と娘(25歳、会社勤務)の三人暮らしである。52歳のときに、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)を発症した。54歳でほぼ全介助となった。現在、食事はミキサー食である。風呂好きであったが、 発症後は妻が清拭と部分浴をしている。リフトを使用してリクライニング式車いすへ移乗し、午前と午後に1時間程度座っている。 右手の親指のみ、少し動かすことができる状態である。
最近のMさんは球麻痺症状が強くなり、呼吸もしづらくなってきている。医師から「今後1か月以内には、胃瘻の造設と人口呼吸器装着が必要になるだろう」と説明を受けている。主となる介護者は妻であるが、娘は夕方から就寝まで手伝っている。 娘は半年後に結婚を控えている。Mさんは結婚式に出席して、娘を祝福したいと思っている。

【問題】
現在、Mさんに現れている症状として、正しいものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

球麻痺症状とは舌、のどの筋肉の力が弱まることを言います。
球麻痺症状の語彙を覚えていなくても、問題文から
「胃瘻の造設と人口呼吸器装着が必要になる」とあるので、呼吸器~喉の力が弱くなっているのが推測できます。
その為、解答選択肢からは嚥下障害を選ぶことができると思います。

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02

問題文の「球麻痺症状が強くなり」がポイントです。

球麻痺とは延髄の運動核の障害による麻痺のことで、延髄には舌・咽頭・口蓋・喉頭などの筋を支配する脳神経があります。そのため、これらの器官と関わる咀嚼や嚥下に影響したり、構音障害が出る可能性があったりするのです。

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03

正解は3です。
医師から胃ろうの造設と人口呼吸器の装着の説明を受けたことからも分かります。
また、球麻痺症状とは、舌や口、咽頭などの神経や筋肉が進行性の萎縮を起こすことをいいます。

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