介護福祉士の過去問
第23回(平成22年度)
レクリエーション活動援助法 問39

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問題

介護福祉士国家試験 第23回(平成22年度) レクリエーション活動援助法 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
介護老人福祉施設で暮らすFさん(88歳、男性)は、1年前に脳梗塞を患い、軽度の右片麻痺があるが週に1回書道を 楽しんでいる。
この書道サークルは、地域ボランティアの手伝いによって運営されており、Fさんとボランティアとの関係も良好である。 Fさんは暇をみつけては同室のGさんに書道を勧めていたが、Gさんは乗り気ではない。Fさんの性格は職人気質であり、 書道に関しては自分流のやり方にこだわりがある。過去には書道教室の先生をしており、また個展を開いた経験もある。 最近、認知症の症状が現れ、部屋に閉じこもるようになり、活動に参加しても時折、半紙の前で動きが止まり、いらいら するようになった。

【問題】
認知症の症状が出てきたFさんに対するレクリエーション活動援助として、最も適切なものを一つ選びなさい。
  • 書道に関する思い出話をしながら、書道の援助を行う。
  • 手の動きが止まったら、墨が乾く前に書くように声をかける。
  • 活動中に席を離れたら、すぐ活動に戻るように促す。
  • 他の利用者と同じ墨や半紙を用意する。
  • 書道よりも脳に刺激のあるゲームを勧める。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

半紙に向かい手が止まっている時に、さりげなく「昔は書道の先生をしていらっしゃったんですよね。小学生くらいのお子さんが初めて書道教室に通われた時にFさんが書かせていた字はどんな字だったんですか?」などと、昔を思い出しながら、楽しく書道が出来るような声掛けをしてみたり、「Fさんが一番お得意な字は何ですか?」と気分よく書けるような字を促してみる事が適切な援助であると言えます。

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02

1.○ 書道が楽しいと思える環境の提供が重要。
2.× 自尊心を傷つけるため不正解。
3.× 嫌なものを無理に勧めることは楽しいレクリエーションには繋がらないため不正解。
4.× こだわりの強い人の為、自分に合ったものを提供するべき。
5.× 書道が本人にとっての強い思い出なので、その部分で脳の活性化や楽しむことを見つけて行くことが大切。

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03

正解は1です。

認知症の症状が出たからといって書道ができなくなったわけではありません。活動の中で、思い出話しをしながら書道に向かうことで、本人のやりがいが生まれることも期待できます。

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