介護福祉士の過去問
第22回(平成21年度)
医学一般 問63
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問題
介護福祉士国家試験 第22回(平成21年度) 医学一般 問63 (訂正依頼・報告はこちら)
院内・施設内感染の拡大防止に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌者の居室では、履物を交換する。
- ノロウイルス感染症患者の嘔吐物は、塩素系消毒剤で消毒する。
- 非結核性(否定型)抗酸菌感染症の患者は、除圧制御ができる部屋に収容する。
- インフルエンザ患者には、高機能(N 95タイプ)マスクを着用させる。
- 角化型(ノルウェー)疥癬患者は、個室管理しなくてもよい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.× メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の保菌者に対しては、生活上で特に心配する必要はありません。手洗いなど基本的な感染対策を日ごろから行っていれば問題はありません
2.○
3.× 非結核性抗酸菌症は人から人へは感染しません。そのため、自宅で生活することができます。
4.× N95マスクはウィルスを通さないため、医療現場で多く使用されています。網目が細かく、ウィルスを通さないぶん空気も通しにくいため慣れていないと呼吸がしづらくなります。「サージカルマスク」でも十分効果はあるため、N95マスクにこだわる必要はありません。
5.× ノルウェー疥癬は周囲への感染力が強く、あっという間に他者へ感染してしまいます。感染者を個室へ隔離し、シーツなども毎日交換します。その際、落屑が飛び散らないように、ビニール袋にいれピレスロイド系殺虫剤を噴霧し24時間密閉します。介助者が媒体者にならないよう十分注意します。
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02
ノロウイルスはアルコールによる消毒では不活化しません。次亜塩素酸ナトリウムで浸すように消毒します。
患者の吐物や便の中に含まれたウイルスが乾燥して舞い散るだけで口の中に入り感染が成立する可能性が高いので、適切に処理をする必要があります。
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03
ノロウイルスにより胃腸炎を起こす感染症です。便や嘔吐物からの接触によっても感染します。消毒にはアルコールが効かず、塩素系の次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
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