介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
老人・障害者の心理 問45

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 老人・障害者の心理 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の認知機能の測定に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
  • ビネー式知能検査は、65歳以上の知能を測定するのに適している検査である。
  • 横断法は、老化に伴う個人の知能の変化を追跡するのに適している。
  • 「MMSE」は、日常生活の様々な行動観察から知能を評価する検査である。
  • ウェクスラー式知能検査は、言語性と動作性の両面からの問題によって構成される検査である。
  • 柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」は、知能の低下を言語面から測定・判断する検査である。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 4 です。

1:ビネー式知能検査は、幼稚園から小学校中学年までの児童の一般知能の測定には適していますが、成人の知能を測定する事には向かないとされています。

2:設問は縦断法の説明です。横断法とは、例えば10代・20代・30代と年齢層の異なる者の間で同じ調査を行い、その結果を比較して発達の変化を調べる方法です。

3:MMSEとは、11の質問に対して得た回答から認知機能を評価する検査です。

5:柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」とは、日常生活能力や日常会話・意思疎通の面から知能を測定・判断する検査です。

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02

正解は4です。
ウェクスラー式知能検査には成人用と子供用があります。

各選択肢については以下のとおりです。

1→ビネー式知能検査は、学業不振児童、例えば、精神遅滞児や精神薄弱児を判別するための検査です。

2→横断法とは年齢の異なる集団に対して実験、調査を行い、年齢以外の要因をできるだけコントロールして各年齢群を比較するというやりかたです。個人を追跡するのは縦断法です。

3→MMSEとは、認知機能や記憶力を簡便に測定できる検査で11の質問項目からなります。

5→柄澤式「老人知能の臨床的判断基準」は、対象者の日常生活から知能レベルを測定するものです。日常生活には言語面以外のものも含まれるため選択肢は誤りです。

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03

正解は4です。

1.ビネー式知能検査はもともと子供の発達遅延の有無を測るために考え出されたものであり、成人には向きません。

2.横断法は20代の集団、30代の集団というように各年代の集団に対して検査を行い、結果をまとめるものです。個人の加齢による知能の変化をまとめるのは、縦断法です。

3.MMSE(ミニメンタルステート検査)は認知機能の障害の有無を調べる簡易テストで、質問形式で行われます。行動観察による検査には柄澤式「老人知能の臨床的判断基準」などがあります。

4.ウェクスラー検査では、言葉の理解力や文字の並べ替えができるかどうかを測る「言語性検査」と、複数の中から条件に合ったものを選ぶ能力を測る「動作性検査」を行います。

5.柄澤式「老人知能の臨床的判断基準」は設問3に書かれた検査法です。
知能検査を言語性か動作性かで分ける分類法があり、このうち言語性のものを「A式検査」と言います。

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04

正解は4です。

1…ビネー式知能検査は、14歳未満の児童に必要な知能指数の検査をするものです。

2…横断法とは年齢層の異なる人に対し同じ調査を行いその結果を比較して発達を検討する方法です。

3…MMSEとは、認知機能や記憶力の検査です。

5… 柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」は日常生活の会話に応じて知能レベルを測定するものです。

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