介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
医学一般 問56
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問題
介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 医学一般 問56 (訂正依頼・報告はこちら)
糖尿病に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
- 血糖値のわずかな変動でも体調に影響する。
- 定期的な眼科受診が必要である。
- 健常者に比べ感染症の危険は高くない。
- インスリンは発症早期には投与しない。
- 発症早期には運動療法は効果がない。
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この過去問の解説 (4件)
01
糖尿病が進むと「糖尿病性網膜症」になるおそれがあります。そのため、定期的な眼科受診が欠かせません。
各選択肢については以下のとおりです。
1→血糖値のわずかな変動では自覚症状にあらわれません。急激な低血糖の場合、冷や汗がでたり意識を失ったりすることがあります。
3→糖尿病の人、特に血糖コントロールが不良な方は、免疫機能の低下がみられ、糖尿病ではない人あまり表れないような感染力の低い病原体にも反応します。多いものとしては、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、皮膚炎、などがあります。
4→糖尿病にはⅠ型とⅡ型という型があります。Ⅰ型ではインスリン投与を行います。Ⅱ型では、患者様の状態によりインスリンを使う場合、使わない場合があります。糖尿病のタイプによって治療法には差があります。よって、発症早期に投与しないとは言い切れません。
5→Ⅱ型糖尿病の基本は、食事療法、運動療法です。よって、運動療法は効果があります。それで血糖コントロールが改善しなければ経口投与を用い、それでも改善しなければインスリンを用います。
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02
糖尿病患者は、糖尿病神経障害・糖尿病腎症・糖尿病網膜症という三大合併症を発症する恐れがあります。
そのうち糖尿病網膜症は、眼底にある網膜という部分が悪くなり視力が低下、そのままにしておくと失明に至ってしまう事もある為、定期的に眼科を受診し、経過を観察する必要があります。
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03
1.糖尿病にかかっていなくても、空腹時に低下したり食後上昇したりと、1日の中で血糖値は変化します。糖尿病は血糖値の高い状態が長く続くのが問題であって、変動することは問題ではありません。
2.血糖値が高い状態が続くと網膜に張り巡らされた細い血管が損傷を受け、酸素が十分に行き渡らなくなります。これが糖尿病性網膜症で、失明につながることもあります。自覚症状がないため、糖尿病にかかった方は定期的に眼科を受診し眼底を検査してもらう必要があります。
3.糖尿病にかかると免疫細胞の機能が低下し、感染症への抵抗力が低下します。
4.インスリンは本来膵臓で作られるものです。先天的な理由やエネルギーの過剰摂取などにより膵臓が機能しなくなった時、インスリンが分泌されない=血糖が処理できない状態となり、これが糖尿病ということになります。インスリンの投与は膵臓を休ませるという効果もあり、早期から投与を始めれば膵臓が機能を回復することもあります。
5.(2型の)糖尿病は、体内に過剰にたまったエネルギーを体が処理しきれなくなって起こる病気と言えます。運動療法はエネルギーを運動によって消費するものであるため、早期から行うことが望ましいと言えます。
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04
糖尿病が進行すると糖尿病性網膜症がおこる可能性がありますので定期的な眼科受信は必要になります。
1.糖尿病は、急激に低下したりすると低血糖症が起こる可能性があります。
3.糖尿病になると傷が治りにくかったり感染症にかかりやすいことがあります。
4.糖尿病には2つのタイプがあり先天性糖尿病(Ⅰ型)は遺伝性の糖尿病で早期よりインスリン投与が必要です。
5.糖尿病は生活習慣病でもあります。運動療法は効果的ですので運動を早期から行いましょう。
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