介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
医学一般 問62
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問題
介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 医学一般 問62 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、動脈血が流れているものとして、正しいものを一つ選びなさい。
- 上大静脈
- 下大静脈
- 肺静脈
- 右心房
- 右心室
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この過去問の解説 (4件)
01
動脈と静脈は心臓を中心として、出ていくか入ってくるかによってわけられています。
しかし、動脈血と静脈血は、肺を中心として、出ていくか入ってくるかによってわけられている為、肺静脈を流れるのは動脈血、肺動脈を流れるのは静脈血と、名称に矛盾が生まれてしまっています。
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02
動脈血は酸素を含んだ血液です。酸素を含んだ血液は、肺静脈→左心室→大動脈→肺以外の全身→大静脈→右心房の経路で循環します。(体循環)
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03
①人間の体内では血液の流れは二通りあります。一つは全身に酸素を運ぶための流れ、もう一つは肺で酸素を受け取るための流れです。心臓の4つの部屋のうち、全身に向けて血液を押し出すのが左心室、酸素を届けて全身から戻ってきた血液が入ってくるのが右心房、肺に向けて血液を押し出すのが右心室、酸素を吸収して肺から戻ってきた血液が入ってくるのが左心房です。
②動脈とは、心臓から外へ血液を運ぶ血管です。全身に向かうのが大動脈、肺に向かうのが肺動脈です。一方、静脈は外から心臓に戻る血液を運ぶ血管です。全身から戻るのが大静脈、肺から戻るのが肺静脈です。
③動脈血とは、酸素が多く取り込まれた状態の血液です。左心室から全身に出ていく血液と、肺から戻って右心房に入る血液が動脈血ということになります(「動脈を流れる血液が動脈血」ではありません)。逆に酸素が乏しい状態の血液は静脈血と言います。
以上①・②・③を踏まえて設問を見ると、
1.上大静脈は上半身から心臓に向かう血管です。流れているのは各部位に酸素を運び終わった静脈血です。
2.下大静脈は下半身から心臓に向かう血管です。流れているのは各部位に酸素を運び終わった静脈血です。
3.肺静脈は肺から心臓に向かう血管です。流れているのは肺で酸素を受け取り酸素を多く含む動脈血です。(「動脈を流れるのが動脈血」ではありません)
4.右心房は全身から戻ってきた血液が入ってくる部屋です。中の血液は酸素の乏しい静脈血です。
5.右心室は肺に向けて血液を押し出す部屋です。中の血液は酸素の乏しい静脈血です。
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04
動脈血は酸素を含んでいる血液で、肺静脈→左心室→大動脈→肺以外の全身→大静脈→右心房の経路で循環します。
心臓から血液が流れる働きは重要になりますのできちんと把握しておく必要があります。
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