介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
形態別介護技術 問101

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 形態別介護技術 問101 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症の高齢者が「私、ここにいてもいいの」と何回も同じことを尋ねてきた。次の記述のうち、介護従事者の対応として最も適切なものを一つ選びなさい。
  • 「しばらくお待ちください。後からゆっくり聞きますね」
  • 「はい。ここでじっとしていてください」
  • 「はい。大丈夫ですよ。ここに居てくださっていいですよ」
  • 「どこか行きたい所があるのですか」
  • 「何度も同じことを聞かないで下さい」

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この過去問の解説 (3件)

01

認知症の方へは何かを押し付けず、見守ることが大切です。
今回「私、ここにいてもいいの」と何回も尋ねることで、不安感があることが分かります。3のように居てくださいと押し付けず、大丈夫ですよと安心させる言葉を掛けることは適切です。4はどこかへ行きたい、帰りたいなどの話をしているわけではないので4のように問いかけることは適切ではありません。

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02

認知症のケアの基本は命令、否定、強制をしないこと。また、認知症高齢者の不安を理解する視点が必要です。そして、それを軽減することに努めます。

これを元に考えると、
1:高齢者が「今」抱えている不安を「後で」解決しようとしています。これでは、不安は軽減されないでしょう。

2:「じっとしていてください。」少し強制の響きがある言葉ですね。不安が募ります。

3:ここに居ていいんだ。と安心できます。まずはこの声掛けがふさわしいでしょう。

4:確かにどこかに行きたいところがあって、「ここにいてもいいの?」と聞いていることもあるでしょう。しかし、まだ今の段階では、それが原因かは分かりません。ですから、あまり適切ではありません。

5:これは命令ですから、ふさわしくありません。

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03

最も適切なものは3です。

認知症の方と接するときは、話に共感して受け入れ、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。

他の選択肢については以下のとおりです。

1.相手の方に対して、遮断している印象を与えています。

2.命令的で共感している表現ではありません。

4.相手の疑問を質問で返している表現です。聞き返す前にまずは受け止めの表現が必要です。

5.相手を遮断している印象があり、怒られてると受け止められてしまいます。

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