介護福祉士の過去問
第26回(平成25年度)
生活支援技術 問56
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問題
介護福祉士国家試験 第26回(平成25年度) 生活支援技術 問56 (訂正依頼・報告はこちら)
Mさん(78歳、男性)は、一人暮らしをしている。糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)があり、薬と食事でコントロールしている。毎夕食の配食サービスと週2回の生活援助の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しているが、配食サービスのメニューにたびたび不満をもらしている。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、食事の外に菓子パンや和菓子などの空き袋が残っており、前日の薬をのみ忘れていた。
訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「好きなものを食べたいですよね」と共感する。
- 「のみ忘れたお薬は、まとめてのみましょう」と服薬を促す。
- 「お菓子はだめですよ」と注意して、お菓子のカロリー相当分の主食を減らす。
- 「何がお好きですか」と尋ね、制限の範囲で好物を食事に取り入れる提案をする。
- 「もの忘れ外来に行きましょう」と受診を勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は1と迷った人もいるかもしれません。
声掛けとしては「好きなものを食べたいですよね」という共感の意を示す方法は決して間違っているとは言えません。
しかし食事で病状をコントロールする必要がある以上、介護士としてはそこで終わらず「好きなものを食べたいですよね。気持ちはよくわかりますが食事のコントロールはMさんの為に行っているんですよ」ときちんと諌めなければなりません。
しかし諌めるだけではMさんの不満は解消しませんし、また同じことを繰り返してしまう可能性も高いです。
そこで必要なのはMさんの不満に思う気持ちに寄り添いつつ、食事制限を継続する事と考えられる為、選択肢4が最も適切な対応だと言えます。
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02
糖尿病のため、カロリー制限は必要ですが、可能な範囲で本人の好きなものを取り入れ、満足感が得られるようにすることが大切です。
1.本人の好きなものを食べたい気持ちを受容してあげることは大事ですが、本人の行動をエスカレートさせてしまう可能性があるような声かけは適切ではありません。
2.薬はまとめて飲んではいけません。薬が効きすぎて低血糖などの副作用が出る可能性があります。
3.本人の気持ちを考えると適切ではありません。
5.認知症が原因ではないため、不適切です。
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03
Mさんの病状と服薬・食事のコントロールを行っているという状況からヘルパーとして、服薬と食事摂取の観察をし支援を行うことが大切です。
配食のメニューに不満があることと、食事以外にパンや菓子を食べている可能性があるため、④のように食事制限内で少しでも本人が満足できるような提案をすることが最も適していると考えられます。また少しでもMさんに服薬と食事制限が大切であるということを伝え対応していきたい場面です。
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