介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
総合問題 問110
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 総合問題 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前から U コミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
妻は交通事故を心配して、1日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。
現在のGさんの状況について、訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。
そんなGさんが、半年前から U コミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の鍵を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。
妻は交通事故を心配して、1日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。
現在のGさんの状況について、訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 車の鍵を隠すことを勧める。
- Gさんに断りなく車を処分することを勧める。
- 「免許更新期間は過ぎましたよ」とGさんに言うように勧める。
- 近くの警察署に相談することを勧める。
- 「あなたの運転は怖いから乗りません」とGさんに言うように勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:解決策にはなりません。
2:Gさんを怒らせてしまう可能性があります。
3:Gさんを怒らせてしまう可能性があります。
4:平成25年6月14日に公布された改正道路交通法の一部が施行されました。そこで、警察署または
運転免許センターでは、認知症で運転の心配のある人に対して、その場で適性検査を行い、運転にふさわしくないと指導できる体制があります。
5:Gさんを怒らせてしまう可能性があります。
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02
Gさんはアルツハイマー型認知症とはいえ、要介護1なので、まだご自身で判断できるものもある段階です。
選択肢2,3,5はGさんを怒らせてしまう可能性があります。1についても直接的な解決になりません。
警察署または運転免許センターでは、認知症で運転の心配がある方に対し、その場で適性検査を実施し、運転をするにふさわしくないと指導できる体制があります。
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03
1:車の運転をさせないという目的は達せられるかもしれませんが、もの盗られ妄想や隠した妻に対する暴力など、他の被害が出る可能性があるため適切な助言とは言えません。
2:例え認知症の人であっても財産を勝手に処分することは、虐待に当たる可能性があるため、そのような助言をしてはいけません。
3:認知症の人にとって自分の記憶も定かでない中、頼るべき妻にまで嘘をつかれてしまっては、よりどころがなくなってしまいます。
常に疑心暗鬼な中生活するのは、Gさんにとってもその妻にとっても決して良いとは言えないため、助言としては不適切です。
5:「じゃあ乗らなくていい」と言われればそれまでです。
運転を止めさせる手だてとはならない可能性も高いため、助言としては不適切です。
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