介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
生活支援技術 問54
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 生活支援技術 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
排泄介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ベッドで尿器を使用する場合、ベッドの足元を上げる。
- 差し込み便器の開口部の中央に、仙骨が来るようにする。
- テープ止めタイプの紙おむつの中に、尿取りパッドを複数当てる。
- 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
- トイレにL字手すりを設置する場合、横手すりは車いすの座面の高さに合わせる。
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この過去問の解説 (3件)
01
自己導尿は自分で行なう必要があるため、座位姿勢で行なえるように練習します。
1.尿器の使用は、基本的に座位で行ないます。寝たきりの人の場合は、ベッドの足元ではなく、頭のほうをギャッジアップします。
2.差し込み便器の開口部の中央には、肛門が来るようにします。そうすることで、便が周囲にこぼれることを防ぐことができます。
3.複数は使用しません。取り付けが不十分になり、逆に尿が漏れる原因となります。おむつ代節約の意味でも不適切です。
5.座面の高さではなく、アームレストの高さにします。
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02
ベッドで尿器を使用する場合、座位が保持できる方はベッドに座って行ないます。
他にも、利用者の状態や病気によって動かせる範囲が異なりますので、様態に合わせた介助が必要です。
2.誤り。差し込み便器とは、ベッド上で排尿便を取る時に主に使う道具です。座位姿勢を保つのが難しい方でベッド上での生活が中心となっている方が対象です。
利用者の腰を上げた状態で腰の下に差し込んで使います。差し込む位置は、肛門が中央に来るようにします。
3.誤り。パットを複数あてる事は不適切です。重ねた所で吸収力が高まる事はなく、逆に漏れの原因になったり、重ねた部分が皮膚に触り違和感となります。
4.正しい。自己導尿とは自分で尿道にカテーテルを入れて尿を排泄する方法です。
2~3時間おきなど、利用者の状態に合わせて導尿をします。
基本的には自分で行う事になりますので、トイレで座った姿勢で行う方法を支援する必要があります。
5.誤り。トイレのL字手すりの位置は、便器より25センチ程度高い位置、または便器の先端から30センチ程度、前方に付けることが一般的です。
ただし、利用者本人の身体状況を見極めたうえで、専門職と相談しながら設置位置を合わせる必要があります。
以上により、選択肢4が正解となります。
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03
他の選択肢については以下のとおりです。
1.足元ではなく、頭の方を上げます。
2.開口部に肛門が来るように当てます。
3.複数当てるという部分が誤りです。複数当てることは肌の蒸れ、擦れの原因になったり、漏れの原因になったりします。
5.横手すりは便座より23cm~30cm上の高さが適切だといわれています。
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