介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
認知症の理解 問79

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問題

介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 認知症の理解 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

Cさん(89歳、女性)はアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’stype)で、1年前から料理の手順を間違えたり、家計の管理や買物が難しい状態であった。1か月前から大声をあげるようになった。季節に合った衣服を選べなくなったが、家族が準備すれば適切に着ることはできる。排泄は自立している。Cさんのアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)のFunctionalAssessment Staging(FAST)の分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 年齢相応
  • 境界状態
  • 軽度
  • 中等度
  • やや高度

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。
アルツハイマー型認知症は、"発症前期(軽度認知障害)~初期~中期~末期"と緩やかに進行。病状にはステージ1~7で分類される評価方法(FAST)があります。

・ステージ1(正常)

・ステージ2(年齢相応)物の置き忘れの訴えなどがみられる

・ステージ3(境界状態)他人からみて、生活での機能低下はみられないものの、仕事などの効率の悪さが分かる

・ステージ4(軽度)物盗られ妄想、時間の見当識障害、抑うつ状態など、日常生活では支障が目立たない

・ステージ5(中度)場所の見当識障害、気温等に合わせた服選びができないなど、日常生活で介助を要することがある

・ステージ6(やや高度)人物の見当識障害(特に身内以外の人)、徘徊、着脱の困難など

・ステージ7(高度)言われたことを理解できていない、人物の見当識障害(同居している家族も含む)、日常生活で常に介助を要する

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02

FASTとは、アルツハイマー型認知症の重症度を評価する方法で、7つの段階に分けられています。

①正常
②年齢相応
③境界状態
④軽度
⑤中等度(季節に合った服が選べない)
⑥やや高度(更衣が一人で出来ない、尿便失禁がある)
⑦高度(歩行・座位が保てない、単語の理解が困難になる)

よって、選択肢4が正解となります。

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03

正解は4です。

FASTはアルツハイマー型認知症のレベルを生活機能から分類するものです。
ステージ1~7まであります。

1.年齢相応はステージ2であり、物の置き忘れや物忘れが起こるレベルです。

2.境界状態はステージ3で、職場での複雑な仕事が出来ない状態です。

3.軽度はステージ4で、金銭の管理、買い物など日常生活での仕事にも支障をきたすレベルをいいます。

4.中等度はステージ5であり、TPOに合わせた服装ができず、着替えや入浴を嫌がる行為が見られます。

5.やや高度はステージ6であり、着衣や入浴、排泄に一部介助が必要になります。

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