介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
こころとからだのしくみ 問101
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) こころとからだのしくみ 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
廃用症候群(disuse syndrome)で起こる可能性のある病態とその対策の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 筋萎縮 - 日光浴
- 関節拘縮 - 運動制限
- 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis) - 離床
- 褥瘡 - 安静
- せん妄(delirium) - 入院
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この過去問の解説 (4件)
01
廃用症候群は、長時間安静にしたり、寝たきりの状態が続くことで身体や精神に起こる様々な症状をいいます。
③深部静脈血栓症とは、エコノミー症候群とも呼ばれ、長時間同じ姿勢で足を動かさないことにより、下肢の静脈に血栓ができる病気。廃用症候群で起こる可能性のあるもののひとつでもあり、対策には離床や下肢の動かすことなどがあります。
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02
深部静脈血栓症は、血流が悪くなることによって血栓ができ、深部の静脈が詰まる病気です。
離床することで血液の流れが良くなるため、病気の予防につながります。
1.筋萎縮と日光浴とは直接的な関係はありません。
2.運動制限は関節拘縮の原因となります。
4.褥瘡では安静にするのではなく、体位変換や離床を促すことで、患部への集中的な圧力がかかることを予防します。
5.せん妄があるからといって、すぐに入院とはなりません。医師の診察を受けたり、ケアマネージャーに相談することなどが妥当な判断と言えるでしょう。
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03
1.廃用症候群としての筋委縮は、「使わない筋肉が痩せていく」ということです。予防対策としては、体操を行うなどして「筋肉を使うこと」が重要です。
2.関節拘縮は、長時間関節の曲げ伸ばしを行わないでいるうちに筋肉や筋が凝り固まってしまい、関節の曲げ伸ばしができなくなることです。予防対策としては、無理のない範囲で関節を動かすことが重要です。
3.深部静脈血栓症は、長時間同じ姿勢でいることで足の静脈に血栓ができる病気です。この血栓が足の静脈から離れると肺に流れ着き、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)を引き起こします。予防対策は、適度に立ち上がったり歩いたりすることです。つまり、離床は予防に効果があります。
4.褥瘡は、臥床を長く続けた場合など長時間圧迫を受けた部位が酸素や栄養の欠乏により損傷することで生じます。同じ姿勢で臥床を続けることはむしろ褥瘡の元になりますので、予防対策としては定期的に体位交換を行うことが必要です。
5.せん妄は、体内のバランスが崩れることで生じる意識障害の一種です。原因は様々で、一過性で治まるケースもありますので、まずは様子を観察し医師等に相談することが必要です。
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04
1.日光浴は認知症には効果があるとされますが筋萎縮には効果がありません。
2.運動をしないと関節が拘縮する可能性があります。
4.褥瘡は同じ体位や栄養不足によりおこりますので、体位交換や離床を促す必要があります。
5.せん妄があるからといってすべてが入院とは限らず、原因を探り医師の診察を受けることが大切です。
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