介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
介護の基本 問20
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問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 介護の基本 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
Gさん(68歳、女性、要介護2)は、小学校の教員として定年まで働いた。Gさんは、3年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。夫は既に亡くなっており、長男(30歳)と一緒に暮らしている。週に2回通所介護(デイサービス)に通い、レクリエーションでは歌の伴奏をよくしている。その他の日は、近所の人や民生委員、小学校の教え子たちがGさん宅を訪問し、話し相手になっている。
最近、Gさんは食事をとることを忘れていたり、トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。
介護福祉職が、Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
最近、Gさんは食事をとることを忘れていたり、トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。
介護福祉職が、Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)は、「心身機能・身体構造」にあたる。
- レクリエーションで歌の伴奏をすることは、「参加」にあたる。
- 近所の人や民生委員、小学校の教え子は、「個人因子」にあたる。
- 小学校の教員をしていたことは、「環境因子」にあたる。
- トイレの場所がわからなくなることは、「健康状態」にあたる。
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この過去問の解説 (3件)
01
ICFは、「心身機能・身体構造」「活動」「参加」、およびそれらの背景となる「環境因子」「個人因子」、さらに「健康状態」という尺度で一人一人の人物を把握しようという考え方です。
この問題のように人物についての情報をどの尺度に当てはめるか、ということも大切ですし、それぞれの尺度を別々に見るのではなく互いに関連付けて見ることが重要とされています。
1.「アルツハイマー型認知症である」という情報は、「健康状態」にあたります。
2.設問のような社会的への接し方も「参加」にあたりますが、例えば家庭での主婦という立場もこれに含まれます。「参加」=「役割を持つこと」ということです。
3.「近所の人や民生委員、小学校の教え子」という情報は、その人物を取り巻く「環境因子」にあたります。
4.「小学校の教員をしていた」という情報は、その人物の経歴という見方から、「個人因子」にあたります。
5.「トイレの場所が分からなくなる」という情報は、その人物の精神的な状態を表すものであることから「心身機能・身体構造」にあたります。
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02
「参加」とは役割をもらい関わることを言います。正しいです。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.不適切です。
アルツハイマー型認知症は病名なのでICFの「健康状態」に該当します。
3.不適切です。
近所の人、民生委員、小学校の教え子は人的環境です。よって、ICFの「環境因子」に該当します。
4.不適切です。
小学校の教員をしていたことはGさんの個人的なことですので、ICFの「個人因子」に該当します。
5.不適切です。
トイレの場所がわからなくなることは認知機能の低下をさしているのでICFの「心身機能・身体構造」に該当します。
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03
1.アルツハイマー型認知症は病気なので「健康状態」にあたります。
2レクリエーションで歌の伴奏は「参加」にあたりますので2が正解です。
3近所の人や民生委員、小学校の教え子は「環境因子」です。
4.小学校の教員をしていたことは「個人因子」です。
5. トイレの場所がわからなくなるのはアルツハイマー型認知症の見当識障害になります。「心身機能・身体構造」にあたります。
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