介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
生活支援技術 問43

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 生活支援技術 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用者が、歩行時に使用する杖(つえ)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 前腕固定型杖(ぜんわんこていがたつえ)(ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch))
  • 前腕支持型杖(ぜんわんしじがたつえ)(プラットホームクラッチ(Platform crutch))
  • 松葉杖(まつばづえ)
  • 多点杖(たてんづえ)
  • 歩行器型杖(ほこうきがたつえ)

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.前腕固定型杖は、杖に前腕を固定することで腕全体の力を使えるような構造になっています。握力だけでは足りないケース(下肢麻痺、下肢骨折など)に向いています。

2.前腕支持型杖は、杖の上方に前腕を乗せる横木が付いた構造になっています。手首やひじの曲げ伸ばしが困難な方に向いた杖で、リウマチの方にも向いています。

3.松葉杖は、わきの下に当てる部分があることで腕全体の力を使えるような構造になっています。下半身麻痺や下肢骨折のある方に向いています。

4.多点杖は、一本杖よりも高い安定性を目指して先が4点(または3点)に分かれた杖です。片麻痺の初期リハビリなどに向いています。

5.歩行器型杖は、4点脚の囲いの中に体を入れ、両手で掴まって体を支える構造になっています。下肢筋力やバランスが低下している方に向いています。

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02

最も適切なものは2です。これは前腕全体で支える形なので手首の変形があっても支障のないようになっています。

他の選択肢については以下のとおりです。

1.誤りです。
前腕を固定してにぎりがついているタイプです。リウマチで手指の変形がある人は使えません。下半身麻痺や下肢の骨折の人などに向いています。

3.誤りです。
松葉づえも握りがあるため、手指の変形しているリウマチの人には向きません。下半身麻痺や骨折、捻挫の人が使います。

4.誤りです。
にぎりがあるため、リウマチで手指の変形がある人は使えません。床を1点で支えるのではなく、3点または4点で支えるのが特徴です。
歩く能力はあるが、立つ姿勢がおぼつかない人、脳梗塞後遺症で歩行がスムーズにいかない方などに向いています。

5.誤りです。
これもにぎりがあります。リウマチで手指の変形のある人に不向きです。
立ち上がりに支えがないと不安定で、歩くときもバランスが不安定な方に向いています。例として、パーキンソン病の方の歩行補助が挙げられます。

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03

杖に関する設問です。今回は関節リウマチの利用者に適した杖について問われています。

1.ロフストランドクラッチは握力の弱い人、手首に力が入りにくい人に適した杖です。

2.プラットホームクラッチは手首、肘が自由に伸ばせない人に適しています。よって2が正解です。

3.松葉杖は骨折、捻挫等で負傷した人、下半身に障害のある人に適しています。

4.多点杖は持ち手を握ると関節リウマチの方は手首に負担がかかるので適していません。

5.歩行器型杖は持ち手を握ると関節リウマチの方は手首に負担がかかるので適していません。

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