介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
認知症の理解 問85

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問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 認知症の理解 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している軽度のアルツハイマー型認知症( dementia of the Alzheimer’s type )のDさんは、大腿骨(だいたいこつ)の頸部(けいぶ)を骨折( fracture )して入院することになった。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の介護福祉職が果たす役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 理学療法士に、リハビリテーションの指示をしても理解できないと伝える。
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)に、地域ケア会議の開催を依頼する。
  • 医師に、夜間は騒ぐ可能性があるので睡眠薬の処方を依頼する。
  • 看護師に、日常生活の状況を伝える。
  • 保佐人に、治療方法の決定を依頼する。

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この過去問の解説 (3件)

01

最も適切なものは4です。
病院に入院することになったため、今までの状況を情報提供することは適切な対応です。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
理学療法士はリハビリテーションの専門家です。専門家に対し、介護福祉職が言うべきことではありません。また、リハビリの指示そのものは医師が行うものです。

2.誤りです。
地域ケア会議は、高齢者個人に対する支援とそれを実現可能とする社会基盤の整備を進めるために行うものです。また、地域ケア会議で取り上げられる高齢者個人の支援は困難事例です。Dさんの場合は入院治療を行うため、地域ケア会議の必要はありません。

3.誤りです。
処方は医師が判断し行うべきものです。介護福祉職が言うべきことではありません。

5.誤りです。
保佐人は、認知症の人が判断できない場合にサポートを行うべき立場にあります。医師から治療方法について説明があり、同意するかどうかは利用者と保佐人で決めていきます。介護福祉職が言うべきことではありません。

参考になった数49

02

1.理学療法士に、リハビリテーションの指示をしても理解できないと伝えることは、事例から判断できないので間違いです。

2. 地域ケア会議は地域包括支援センターが開催するので間違いです。

3.医師に処方の「依頼」をすることは身体拘束に当たるので間違いです。

4. Dさんの日常生活の状況を介護福祉職から看護師に伝えることは必要な役割です。よって4が正解です。

5. Dさんの判断能力に関して、事例からは読み取れないので間違いです。

参考になった数15

03

1.×
リハビリテーションの指示を出すのは医師です。

2.×
通常は、治療が終了し退院の目途が立ってから退院後の生活についてのケア会議を行ないます。
Dさんは「入院することになった」段階ですので、会議を開くのは時期尚早といえます。

3.×
Dさんを診察したうえで、睡眠薬を処方するかどうかを決めるのは医師です。

4.○
Dさんにとって、入院することで急に居場所が変わる・介護者が変わる・生活リズムが変わる等混乱を招くことが考えられます。
看護師に日頃の様子伝えることで、病院側もスムーズに対応することができます。

5.×
治療方法を決めるのは病院とDさん本人です。

参考になった数14