介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
認知症の理解 問86
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問題
介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 認知症の理解 問86 (訂正依頼・報告はこちら)
Eさん(75歳、男性)は、1年ほど前に趣味であった車の運転をやめてから、やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがちになった。そのため、家族の勧めで介護予防教室に参加するようになった。最近、Eさんは怒りっぽく、また、直前の出来事を覚えていないことが増え、心配した家族が介護福祉職に相談した。
相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「認知症( dementia )でしょう」
- 「趣味の車の運転を再開するといいでしょう」
- 「老人クラブに参加するといいでしょう」
- 「音楽を流して気分転換するといいでしょう」
- 「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」
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この過去問の解説 (3件)
01
やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがち、怒りっぽい、直前の出来事を覚えていないことが増えていることから認知症の可能性もあるかもしれませんが、認知症かどうかは医師が決めるべきことであり、介護福祉職が決めるべきことではありません。医師への相談を促すのが適切です。
他の選択肢は以下のとおりです。
1.誤りです。
認知症の診断ができるのは医師のみです、
2.誤りです。
何か理由があり運転を辞めることになったはずです。(高齢ドライバーの問題など)
その経緯を無視すべきではないです。
3.誤りです。
既に介護予防教室に参加しています。適切な助言ではありません。
4.誤りです。
Eさんのご家族が相談している内容は「怒りっぽく、直前の出来事を覚えていないことが増えた」というものです。一時的なものではない印象です。適切な助言ではありません。
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02
認知症であるかどうかは、病院で様々な検査を受けて医師が診断します。
介護福祉職が診断することはできません。
2.×
問題文からは、Eさん本人や家族が運転の再開を望んでいるかどうかはわかりません。
また、状況からみて車の運転は危険を伴う可能性が極めて高いので勧めるべきではありません。
3.×
老人クラブへの参加も気分転換や外出の機会を作るためには良いことかもしれませんが、ここでは医療に繋げることが最優先ですので適切ではありません。
4.×
Eさんの気分転換には良いことであると思われますが、まずは医療に繋げる必要がありますので不適切です。
5.○
怒りっぽくなり、直前の出来事を覚えていないことが増えているとのこと、Eさん本人や家族は不安に思っていることと思います。
まずは不安な気持ちに寄り添いましょう。
そのうえで、認知症であるのか、または他の病気があるのか、病気でないのかを病院で診てもらい今後の生活についてかかりつけ医に相談するよう促しましょう。
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03
2.Eさんは怒りっぽく、また、直前の出来事を覚えていないことが問題になっている事例です。趣味の車の運転を再開しても解決にはなりません。よって、間違いです。
3. Eさんは既に介護予防教室に参加しているため、助言としては適していません。
4. 相談を受けた介護福祉職の主観的な助言になるので間違いです。
5.かかりつけ医に診てもらうように助言をすることは適しています。よって、5が正解です。
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