介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
総合問題 問125

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問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 総合問題 問125 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、以下の問いに答えなさい。
〔事例〕
Dさん(59歳、女性)は30年前に関節リウマチ( rheumatoid arthritis )を発症して、現在、障害者支援施設に入所している。
Dさんは、朝は手の動きが悪く痛みがあるが、午後、痛みが少ないときは関節を動かす運動を行っている。足の痛みで歩くのが難しく車いすを使用しているが、最近は手の痛みが強くなり、自分で操作することが難しい。また、食欲がなく、この1か月間で体重が2kg減っている。夜中に目が覚めてしまうこともある。

Dさんは、「ここ数日、朝だけでなく1日中、何もしないのに手足の痛みが強くなってきた」と訴えている。
日常生活で、Dさんが当面留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 前あきの衣類より、かぶりの衣類を選ぶ。
  • ベッドのマットレスは、柔らかいものを使用する。
  • 関節を動かす運動を控える。
  • できるだけ低いいすを使う。
  • 頸部(けいぶ)が屈曲位になるように、高めの枕を使用する。

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この過去問の解説 (3件)

01

関節リウマチにおいて、運動は関節の拘縮・変形や筋萎縮を防ぐために大切です。
しかし、関節の痛みや腫れがひどく、発熱があるような場合には安静にします。
Dさんの症状は、炎症が強くなっている状態と考えられますので、安静を第一に考えます。

1.×
2.×
3.○
4.×
5.×

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02

1.かぶりの衣類を着る時は多くの関節を動かす必要があります。手足の関節の痛みが強くなったDさんには負担が大きいです。よって、1は間違いです。

2.ベッドのマットレスを柔らかいものを使用すると、身体が沈み込むので身体を動かせなくなります。身体を動かせないと関節の痛みが強くなるので、ベッドのマットレスを固いものを使用しましょう。よって、2は間違いです。

3.関節を動かす運動を控えることは大切ですが、全く動かないと関節の痛みが強くなります。痛みがある時に運動をすることは痛みが強くなるので、関節を動かす運動を控えることは適切です。よって、3が正解です。

4.低い椅子を使うと、立ち上がりで関節への
負担が増します。つかまり立ちで手を使うことで関節への負担が増すことがあります。よって、4は間違いです。

5.頸部が屈曲位になるように、高めの枕を使用すると、関節への負担が増します。低めの枕を使用すると良いでしょう。よって、5が間違いです。

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03

最も適切なものは3です。
体を動かすと痛みが増強します。そのため3が適切です。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
かぶりの衣類では関節を曲げる負荷がかかります。

2、誤りです。
体が沈んでしまい、起き上がりを困難にしてしまいます。

4.誤りです。
低いいすだとそれだけ膝を曲げなければなりません。関節に負荷がかかります。

5.誤りです。
曲げることで痛みが増します。

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