介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
発達と老化の理解 問74
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問題
介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 発達と老化の理解 問74 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 大腸がん(colorectal cancer)は、器質性便秘の原因になる。
- 弛緩性便秘はまれである。
- けいれん性便秘では、大きく柔らかい便がでる。
- 直腸性便秘は、便が直腸に送られてこないために起こる。
- 薬剤で、便秘になることはまれである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.適切です。
器質性便秘とは、大腸がん等の器質的な原因によって起こる便秘をいいます。
2.適切ではありません。
弛緩性便秘は、高齢者の便秘のなかで最も多いとされている便秘です。蠕動運動の低下により、腸の中に便が留まることで便が硬くなり、引き起こされます。
3.適切ではありません。
けいれん性便秘とは、腸の蠕動運動が高まりすぎることでけいれんを起こし、便を排出しにくくなる便秘です。硬くてコロコロとした便がでます。
4.適切ではありません。
直腸性便秘とは、便が直腸に送り出されているにも関わらず、便意が生じない為に起こる便秘です。
5.適切ではありません。
薬剤によって便秘が引き起こされることは、多くあります。
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02
正解は、1です。
1.器質性便秘とは、胃や小腸、大腸、肛門などに疾患があり、それが原因で便秘になっている状態です。大腸がんも、その疾患の一つになります。正解です。
2.弛緩性便秘は、大腸の動きが悪く、便が固くなってしまうことによって引き起こされます。高齢者にも多くみられます。そのため、不正解です。
3.けいれん性便秘では、ウサギのフンのようは小さいコロコロした便が出ます。そのため、不正解です。
4.直腸性便秘とは、便が直腸まで来ているのに便意が生じず、硬い便がふたをしてしまい、便秘になっている状態です。そのため、不正解です。
5.薬剤で便秘になることは珍しくありません。そのため、不正解です。
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03
適切なものは1です。
文のとおりです。器質とは臓器や器官に認められる形態的、
解剖学的性質のことです。
大腸がんやイレウスなど腸の形に影響が出ます。
そのため器質性便秘の原因になります。
他の選択肢については以下のとおりです。
2.誤りです。
弛緩性便秘は大腸の働きが弱くなることでおこります。
高齢者の場合、加齢により大腸の働きが弱くなるため、
高齢者に一番多いのはこのタイプです。
3.誤りです。
痙攣性便秘の便の特徴は水分が少なく、
コロコロとしたうさぎの糞のような便です。
よって誤りです。
4.誤りです。
直腸性便秘は直腸のところで便が滞留することで起こります。
5.誤りです。
薬剤によって、便秘になることはあります。
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