介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
生活支援技術 問46

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問題

介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

利用者の食事支援に関して、介護福祉職が連携する職種として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • スプーンや箸がうまく使えないときは、食事動作の訓練を言語聴覚士に依頼する。
  • 咀嚼障害(そしゃくしょうがい)があるときは、義歯の調整を作業療法士に依頼する。
  • 座位の保持が困難なときは、体幹訓練を理学療法士に依頼する。
  • 摂食・嚥下障害(えんげしょうがい)があるときは、嚥下訓練(えんげくんれん)を義肢装具士に依頼する。
  • 食べ残しが目立つときは、献立や調理方法の変更を社会福祉士に依頼する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

座位姿勢の訓練として、体幹訓練を行うことで

基本動作能力の回復や維持につながるため

理学療法士へ依頼することが適切です。

1→言語聴覚士は、摂食嚥下障害に対してのリハビリテーションを行います。

食事動作の訓練は、作業療法士が行うため選択肢1は誤りです。

2→義歯の調整は、歯科医師が行います。

また、歯科医師以外の義歯の調整は違法になります。

4→義肢装具士は、義手・義足などの「義肢」や、

身体機能の障害を軽減するためのコルセットなどの「装具」を

製作、調整する専門職です。

嚥下訓練を行うのは、言語聴覚士のため、選択肢4は誤りです。

5→献立や調理方法の変更は、管理栄養士が行います。

食事がしづらい利用者ひとりひとりに合わせた

調理・栄養管理・栄養指導を行っています。

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02

介護福祉職もチームアプローチの一員です。利用者に質の高いケアを提供するためには、それぞれの職種の役割を理解している必要があります。

選択肢1. スプーンや箸がうまく使えないときは、食事動作の訓練を言語聴覚士に依頼する。

誤答です。言語聴覚士は、言葉や聴こえに障害のある人、嚥下に障害のある人などに対し、機能回復のための訓練や助言・指導を行います。食事動作の訓練については作業療法士に依頼するのが適切です。

選択肢2. 咀嚼障害(そしゃくしょうがい)があるときは、義歯の調整を作業療法士に依頼する。

誤答です。作業療法士は、障害のある人に対して日常生活動作や家事・仕事など、応用的動作などの回復を図るためのリハビリテーションを行います。義歯の調整は歯科医師に相談するのが適切です。

選択肢3. 座位の保持が困難なときは、体幹訓練を理学療法士に依頼する。

正答です。理学療法士は、身体の基本的動作能力の回復を図るため、医師の指示のもとにリハビリテーションを行います。座位の保持という基本的動作を獲得するためには、理学療法士に相談するのが適切です。

選択肢4. 摂食・嚥下障害(えんげしょうがい)があるときは、嚥下訓練(えんげくんれん)を義肢装具士に依頼する。

誤答です。義肢装具士は、手足の一部や機能を失った人に対して義肢や装具を作成し、身体に合うよう調整を行います。嚥下訓練は言語聴覚士に依頼するのが適切です。

選択肢5. 食べ残しが目立つときは、献立や調理方法の変更を社会福祉士に依頼する。

誤答です。社会福祉士は、身体的・精神的・経済的なハンディキャップのある人からの相談に応じ、助言や支援を行ったり、問題解決のために福祉サービス提供者との連絡・調整などを行います。献立や調理方法の変更は、栄養士や管理栄養士に相談するのが適切です。

まとめ

他にも、保健師や薬剤師・精神保健福祉士などの役割も覚えておくとよいでしょう。

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03

正答3

1. 誤り。道具の使用が上手くできないときは、作業療法士に訓練を依頼すると良いでしょう。

2. 誤り。義歯の調整は歯科医師や歯科衛生士に依頼すると良いでしょう。

3. 正答。理学療法士は姿勢や基本的な動作訓練を行います。座位保持が困難な時は、理学療法士に訓練を依頼しましょう。

4. 誤り。摂食・嚥下障害があるときは、言語聴覚士に訓練を依頼すると良いでしょう。

5. 誤り。献立や調理方法の変更は管理栄養士に依頼するのが良いでしょう。

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