介護福祉士の過去問
第34回(令和3年度)
生活支援技術 問48
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問題
介護福祉士国家試験 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
シャワー浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- シャワーの湯温は、介護福祉職よりも先に利用者が確認する。
- からだ全体にシャワーをかけるときは、上肢から先に行う。
- 利用者が寒さを訴えたときは、熱いシャワーをかける。
- 利用者が陰部を洗うときは、介護福祉職は背部に立って見守る。
- 脱衣室に移動してから、からだの水分を拭きとる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
利用者の羞恥心への配慮として、陰部を洗う際は
背部に立って見守ります。
そのため選択肢4が適切です。
1→シャワーの温度は、やけど防止のため
必ず介護福祉職が確認してから
利用者の手や足元にかけ温度を確認してもらうようにします。
2→心臓に負担をかけないように、
からだ全体にシャワーをかける際は
下肢からかけるようにすることが大切です。
3→熱いお湯をかけることは、やけどの原因となり大変危険です。
足湯をしたままシャワーをかけたり
首から背中にかけてフェイスタオル等のタオルをかけ
その上からシャワーをかけると体が温まります。
また、タオルで保温していることにより保温効果も高まります。
5→入浴後は湯冷めしないように、
すぐにバスタオルでからだを拭きます。
また、足の裏が濡れたまま脱衣室に移動すると
転倒の原因となるため、脱衣室に行く前にからだの水分を拭き取り
脱衣室に移動するようにすることが大切です。
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02
けがや病気などさまざまな理由で浴槽に入ることができない場合にはシャワー浴を行います。入浴時に配慮すべき点に加えて、シャワー浴特有の注意点も理解できているかが問われています。
誤答です。シャワーの湯温はまず介護福祉職が確認します。熱いお湯や冷たい水を利用者にかけないよう、シャワーの温度設定を過信せず実際に介護福祉職の手にかけて温度を確認しましょう。
誤答です。からだへの負担をできるだけ避けるために、シャワーは心臓から遠い下肢(足元)からかけるようにします。
誤答です。シャワーの温度を変えるのではなく、足浴をしながらシャワーをしたり、肩や膝にタオルをかけてシャワーをかけることで寒さを解消させるのがよいでしょう。シャワー浴の際は、事前に浴室をよく温めておくことも有効です。
正答です。入浴時の介助(特に陰部を洗う時)には羞恥心への配慮がとても大切です。かといって、まったく目を離してしまってはそのすきに転倒などの事故が起こる可能性もあるので、背後にまわって見守りを行うのが適切です。
誤答です。身体の表面に水分がついていると体温が下がりやすくなってしまうため、浴室内ですぐに身体を拭くのがよいでしょう。足の裏が濡れたままで移動すると転倒の危険性もあるため、その観点からもすぐに身体を拭くのがよいでしょう。
シャワー浴は、浴槽につかるのに比べて身体が温まりにくいのも事実です。
湯冷めしないように、冬場は湯温を41〜42℃と少し高めにするなどの配慮も必要です。
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03
正答4
1. 誤り。利用者が高温で火傷する危険を避けるため、利用者よりも先に介護福祉職が確認するべきです。
2. 誤り。体への負担をできるだけ少なくするよう、心臓から遠い足元からシャワーをかけましょう。
3. 誤り。熱いシャワーをかけると火傷の危険があります。また、急激な体温の変化で血圧が大きく変動し、ヒートショックを起こす危険があります。寒さを訴えた時は、タオルをかけるなどするのが望ましいです。
4. 正答。利用者が陰部を洗う際は、羞恥心を考慮して直接見ない位置で見守るのが望ましいでしょう。
5. 誤り。足元が濡れた状態で移動すると、滑って転倒する危険があります。足元の水分をとってから移動しましょう。
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