介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
総合問題 問12
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 総合問題 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで答えなさい。
〔事例〕
Fさん(20歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)と重度の知的障害があり、自宅で母親(50歳)、姉(25歳)と3人で暮らしている。
Fさんは生活介護事業所を利用している。
事業所では比較的落ち着いているが、自宅に帰ってくると母親に対してかみつきや頭突きをすることがあった。また、自分で頭をたたくなどの自傷行為もたびたび見られる。
仕事をしている母親に代わり、小さい頃から食事や排泄(はいせつ)の介護をしている姉は、これまでFさんの行動を止めることができていたが、最近ではからだが大きくなり力も強くなって、母親と協力しても止めることが難しくなっていた。
家族で今後のことを考えた結果、Fさんは障害者支援施設に入所することになった。
Fさんが施設に入所して1年が経った。
介護福祉職は、Fさん、母親、姉と共にこれまでの生活と支援を振り返り、当面、施設で安定した生活が送れるように検討した。
次のうち、Fさんの支援を修正するときに利用するサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Fさん(20歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)と重度の知的障害があり、自宅で母親(50歳)、姉(25歳)と3人で暮らしている。
Fさんは生活介護事業所を利用している。
事業所では比較的落ち着いているが、自宅に帰ってくると母親に対してかみつきや頭突きをすることがあった。また、自分で頭をたたくなどの自傷行為もたびたび見られる。
仕事をしている母親に代わり、小さい頃から食事や排泄(はいせつ)の介護をしている姉は、これまでFさんの行動を止めることができていたが、最近ではからだが大きくなり力も強くなって、母親と協力しても止めることが難しくなっていた。
家族で今後のことを考えた結果、Fさんは障害者支援施設に入所することになった。
Fさんが施設に入所して1年が経った。
介護福祉職は、Fさん、母親、姉と共にこれまでの生活と支援を振り返り、当面、施設で安定した生活が送れるように検討した。
次のうち、Fさんの支援を修正するときに利用するサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。
- 地域定着支援
- 計画相談支援
- 地域移行支援
- 基幹相談支援
- 基本相談支援
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この過去問の解説 (2件)
01
「障害者総合支援法」によるサービスの自立支援給付の中の相談支援にスポットがあてられた問題です。
障害者福祉に関わっていない方にとっては難問と言えるのではないでしょうか。
相談支援は「基本相談支援」を窓口に、地域相談支援と計画相談支援に分かれ、その中でも2つに分かれていることを覚えておきましょう。
◆地域相談支援
→地域移行支援(施設などから退所した方に地域での生活に移行する支援・助言)
→地域定着支援(単身で生活している障害者の連絡体制確保、緊急時の支援)
◆計画相談支援
→サービス利用支援(サービス等利用計画書の作成)
→継続サービス利用支援(サービス等利用計画の見直し)
不正解です。
地域定着支援は、一人でで生活する障害のある方に対し、常時に連絡がとれる体制の確保や緊急で支援が必要な時、緊急訪問や相談などの支援を行うことです。
正解です。
計画相談支援は、障害福祉サービス計画案を作成から調整を行なうサービス利用支援とサービスの利用状況を検証し、サービス等利用計画の見直し、調整を行なう継続サービス利用支援があります。
不正解です。
地域移行支援は、施設などを退所する人がスムーズに地域の生活に移行できるように支援計画書の作成や住居の確保などを行ないます。
不正解です。
障害者の地域における相談支援の総合的な窓口が基幹相談支援センターとなりますが、基幹相談支援という支援はありません。
不正解です。
基本相談支援は障害者や家族からの相談内容に対して必要な情報提供や助言を行ないます。具体的な支援の出発点となる支援です。
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02
それぞれの言葉の意味と特徴を理解しましょう。
・地域定着支援:生活が不安定な方などに、地域での見守り支援を行うことで、障害のある方が地域での生活の継続して行うことができるよう取り組むこと
・計画相談支援:障害のある方がサービスを利用する際に必要な計画書の作成や、それが適切な計画書であるかどうかを定期的に見直しや検討を行うこと
・地域移行支援:施設や病院から退所・退院された障害のある方が、自宅や新しい場所で生活をする際にスムーズに対応できるように地域で支援を行うこと
・基幹相談支援:障害のある方に対し、地域で相談支援を行う中心的な相談機関のこと
・基本相談支援:障害のある方やご家族に対し、サービスの利用の相談やその他の情報を提供すること
今回の問いにおいては、「Fさんの支援を修正するときに利用するサービス」とあることから、すでに入所から1年経ったFさんの
計画の見直し、確認を行うことが考えられます。
×:Fさんはすでに障害者支援施設に入所しているため、適切ではありません。
〇:「Fさんの支援を修正するときに利用するサービス」とあることから、Fさんの計画を見直す必要があると考えられるため、こちらが適切です。
×:Fさんは自宅ではなく施設に入所しているため、適切ではありません。
×:Fさんは自宅ではなく施設に入所しているため、適切ではありません。
×:Fさんはすでに入所されていることから、適切な相談をされてサービスが決定していると考えられます。
そのため、適切ではありません。
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