大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問28 (現代社会(第5問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問28(現代社会(第5問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

モリさんとタニさんのクラスでは、現代社会の授業のなかで、持続可能な社会の形成について課題探究を進めている。次の場面を読み、後の問いに答えよ。

場面
「皆さんが興味をもったテーマについて、スライド1枚にまとめてきてください。今度の授業で報告してもらいます」という先生の指示を受けて、モリさんとタニさんは次の図を作成し、クラスメイトの前で報告した。

下線部bに関して、タニさんは、「自治体の財政悪化による公共サービスの水準の低下や、少子高齢化に伴う問題などに対応するため、NPO(非営利組織)が自治体とともに、あるいは自治体に代わって、サービスの担い手になる場合もあります」と説明した。自治体とNPOの次の協働手法A~Cと、後の具体的な事業ア~ウの組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

A  共催・・・自治体とNPOの双方が、労力や資金を出し合い、ともに事業を実施する。
B  補助・・・特定の活動目的をもったNPOが、自主的に企画した事業に対して、自治体が資金を提供する。
C  委託・・・自治体の事業の一部を、自治体が資金を拠出することによりNPOに依頼し、NPOが独自の工夫をしながら実施する。

ア  少子化により子どもの数が減少した地域において、自治体が、既設の市民センターで子育て支援事業を実施することを決定した。その運営を任されたNPOが、それまでの活動経験をいかして、親子同士の交流の場づくり、子どもの一時預かりなど、子育てがしやすくなる取組みを展開した。
イ  自然災害に見舞われる危険性が高い地域において、自治体の防災部門とNPOが、災害発生時に避難所や災害ボランティアセンターを円滑に運営できるよう、地域住民を含めた実地訓練を一緒に企画・実施した。
ウ  路線バスの本数減少により、高齢者の外出が難しくなった地域において、NPOが開始した、自宅と通院先を一定金額で送迎するサービスに対して、自治体が運営費用の一部を予算化し、NPOの負担を減らそうとした。
問題文の画像
  • A ― ア  B ― イ  C ― ウ
  • A ― ア  B ― ウ  C ― イ
  • A ― イ  B ― ア  C ― ウ
  • A ― イ  B ― ウ  C ― ア
  • A ― ウ  B ― ア  C ― イ
  • A ― ウ  B ― イ  C ― ア

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この過去問の解説 (1件)

01

自治体とNPOの協働手法とその具体例に関する問題です。

 

ア 自治体が実施の決定をし、実際の運営はNPOが担っているため、委託に当たります。

イ 自治体とNPOがともに企画・実施しているので、共催に当たります。

ウ NPOの行っている事業に自治体が予算の一部を補助しているので、補助に当たります。

選択肢1. A ― ア  B ― イ  C ― ウ

誤りです。

選択肢2. A ― ア  B ― ウ  C ― イ

誤りです。

選択肢3. A ― イ  B ― ア  C ― ウ

誤りです。

選択肢4. A ― イ  B ― ウ  C ― ア

正しいです。

選択肢5. A ― ウ  B ― ア  C ― イ

誤りです。

選択肢6. A ― ウ  B ― イ  C ― ア

誤りです。

まとめ

共催、補助、委託のそれぞれの定義を把握できれば、正しい組み合わせを見つけることは難しくなかったと思います。

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