大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問41 (倫理(第2問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問41(倫理(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

以下を読み、後の問いに答えよ。なお、会話と問いのC、D、先生は各々全て同じ人物である。

次の会話は、日本思想に関する倫理の授業後に、高校生CとDが交わしたものである。

C:a 理想という言葉について調べることになったんだけど、困ったなあ。そもそも理想って何だろう?
D:改めて聞かれると難しいよね。ある本で理想の意味を調べてみたら、「現実があるがままの姿を指すのに対して、人および物事のb あるべき姿を指し示す言葉」だと書いてあったよ。
C:ということは、c 仏教者や儒者など、日本の先人たちがあるべき姿をどのように考えてきたかを調べてみたらいいのかな?
D:そうだね、一緒に調べてみよう!

下線部cに関して、次の図1~3は、仏教者の修行の方法について考えるために、授業で先生が示したものである。C、D、先生の三人が、図1~3について交わした次ページの会話中の( a )・( b )に入る記述の組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

先生:図1は、( a )の明恵の姿を描いたものです。図2や図3と比べて気が付いたことはありますか?
D:図1~3は、みな同じ姿勢をとっているように見えます。
先生:はい。いずれも同じ修行の方法をとっています。
C:ということは、図1~3を並べて考えてみると、それぞれの時代や地域が違っても、( b )と言って良いですね。
先生:そうですね。日本仏教を理解するに当たっては、より広く仏教としての共通性にも目を向けなければいけないと言えるでしょう。
問題文の画像
  • a 華厳宗
    b 心身のあり方を重視する修行がなされ、悟りを目指す実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた
  • a 華厳宗
    b 修行においてはひたすらに念仏を唱えることが重視され、浄土に往生しようとする実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた
  • a 臨済宗
    b 心身のあり方を重視する修行がなされ、悟りを目指す実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた
  • a 臨済宗
    b 修行においてはひたすらに念仏を唱えることが重視され、浄土に往生しようとする実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた
  • a 浄土宗
    b 心身のあり方を重視する修行がなされ、悟りを目指す実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた
  • a 浄土宗
    b 修行においてはひたすらに念仏を唱えることが重視され、浄土に往生しようとする実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

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この過去問の解説 (1件)

01

仏教の宗派に関する問題です。

 

a 明恵は鎌倉時代の僧で、華厳宗に属しています。法然の専修念仏を否定しました。臨済宗は禅宗の一派で、公案という問答を行います。浄土宗は法然を祖としており、念仏を唱えることで救われるという宗派です。

b 写真から、座禅をしていることが読み取れます。ブッダも座禅をして修行していたので、悟りを目指す実践の原点にブッダ以来の修行が据えられたと言えます。

選択肢1. a 華厳宗
b 心身のあり方を重視する修行がなされ、悟りを目指す実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

正しいです。

選択肢2. a 華厳宗
b 修行においてはひたすらに念仏を唱えることが重視され、浄土に往生しようとする実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

誤りです。

選択肢3. a 臨済宗
b 心身のあり方を重視する修行がなされ、悟りを目指す実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

誤りです。

選択肢4. a 臨済宗
b 修行においてはひたすらに念仏を唱えることが重視され、浄土に往生しようとする実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

誤りです。

選択肢5. a 浄土宗
b 心身のあり方を重視する修行がなされ、悟りを目指す実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

誤りです。

選択肢6. a 浄土宗
b 修行においてはひたすらに念仏を唱えることが重視され、浄土に往生しようとする実践の原点に、ブッダ以来の修行が据えられた

誤りです。

まとめ

明恵がどの宗派に属しているかがわからなくても、臨済宗と浄土宗の特徴と写真で座禅をしていることから消去法で華厳宗であると判断できます。

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