大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問75 (政治・経済(第2問) 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問75(政治・経済(第2問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒たちは、次の白板にまとめた授業の内容をもとに、経済主体の関係について考察や分析を行った。これに関連して、後の問いに答えよ。

下線部dに関連して、生徒Xと生徒Yは、日本銀行による金融政策の主な手段である公開市場操作(オープン・マーケット・オペレーション)について話し合った。次の会話文中の空欄( ア )・( イ )に当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

X:日本銀行は、買いオペレーションや売りオペレーションによって、個人や一般企業が保有する通貨量を変動させているようだね。
Y:そうかな?たしかに、買いオペは金融( ア )の効果が期待できると言われているけど、日本銀行が市中銀行から国債を買い入れると、確実に増加するのは市中銀行が保有する日銀当座預金の残高だね。
X:それは個人や一般企業が保有する通貨量、つまり( イ )が増加すると考えてよいのかな。
Y:( イ )が増加するかどうかは、個人や一般企業の資金需要と市中銀行の貸出が増加するかどうかによるよ。
X:それなら、日本銀行の公開市場操作は( イ )を直接的に増減させるものではないということだね。
問題文の画像
  • ア:緩和  イ:マネーストック
  • ア:緩和  イ:マネタリーベース
  • ア:引締  イ:マネーストック
  • ア:引締  イ:マネタリーベース

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、以下の6つのキーワードを簡潔に抑えておく必要があります。

 

買いオペレーションとは日本銀行が金融機関から手形や国債を購入することをいいます。

売りオペレーションとは日本銀行が金融機関に手形や国債を売ることをいいます。

 

金融緩和とは、上記の買いオペレーションによって金融市場に資金量を供給する政策のことをいいます。

金融引締とは、上記の売りオペレーションによって金融市場の資金量を減少する政策のことをいいます。

 

マネーストックとは、個人や一般法人、地方公共団体などが保有する通貨の残高の集計をいいます。

マネタリーベースとは、日本銀行が世の中に直接的に供給するお金のことをいいます。

選択肢1. ア:緩和  イ:マネーストック

適切

 

金融緩和とは、上記の買いオペレーションによって金融市場に資金量を供給する政策のことをいいます。

マネーストックとは、個人や一般法人、地方公共団体などが保有する通貨の残高の集計をいいます。

 

選択肢2. ア:緩和  イ:マネタリーベース

不適切

 

緩和 〇

金融緩和とは、上記の買いオペレーションによって金融市場に資金量を供給する政策のことをいいます。

 

マネタリーベース ×

マネタリーベースとは、日本銀行が世の中に直接的に供給するお金のことをいいます。

選択肢3. ア:引締  イ:マネーストック

不適切

 

引締 ×

金融引締とは、上記の売りオペレーションによって金融市場の資金量を減少する政策のことをいいます。

 

マネーストック 〇

マネーストックとは、個人や一般法人、地方公共団体などが保有する通貨の残高の集計をいいます。

 

選択肢4. ア:引締  イ:マネタリーベース

不適切

 

引締 ×

金融引締とは、上記の売りオペレーションによって金融市場の資金量を減少する政策のことをいいます。

 

マネタリーベース ×

マネタリーベースとは、日本銀行が世の中に直接的に供給するお金のことをいいます。

参考になった数0