大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問76 (政治・経済(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問76(政治・経済(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

生徒たちは、次の白板にまとめた授業の内容をもとに、経済主体の関係について考察や分析を行った。これに関連して、後の問いに答えよ。

下線部eに関連して、生徒たちは、次の図1と図2を用いて市中銀行の貸出業務を学習することになった。これらの図は、すべての市中銀行の資産、負債、純資産を一つにまとめた上で、貸出前と貸出後を比較したものである。これらの図から読みとれる内容を示した後のメモを踏まえて、市中銀行の貸出業務に関する記述として最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

(注)バランスシートの左側には「資産」が、右側には「負債・純資産」が表され、「資産」と「負債・純資産」の金額は一致する。簡略化のため、市中銀行の資産は貸出および日銀当座預金、負債は預金、純資産は資本金のみとし、また貨幣単位は省略する。

メモ
個人や一般企業が銀行から借り入れると、市中銀行は「新規の貸出」に対応した「新規の預金」を設定し、借り手の預金が増加する。他方で借り手が銀行に返済すると、市中銀行の貸出と借り手の預金が同時に減少する。
問題文の画像
  • 市中銀行は「すでにある預金」を個人や一般企業に貸し出すため、銀行貸出は市中銀行の資産を増加させ負債を減少させる。
  • 市中銀行は「すでにある預金」を個人や一般企業に貸し出すため、銀行貸出は市中銀行の資産を減少させ負債を増加させる。
  • 市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸出は市中銀行の資産と負債を減少させる。
  • 市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸出は市中銀行の資産と負債を増加させる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、図に関するメモや注意書きについて理解する必要があります。

 

まず、(注)にもある通り、バランスシートは左側(資産)と右側(負債・純資産)の数字が一致することを念頭に考えます。

 

また、メモにある『個人や一般企業が銀行から借り入れると、市中銀行は「新規の貸出」に対応した「新規の預金」を設定し』に注目していきます。

選択肢1. 市中銀行は「すでにある預金」を個人や一般企業に貸し出すため、銀行貸出は市中銀行の資産を増加させ負債を減少させる。

不適切

 

メモにある『個人や一般企業が銀行から借り入れると、市中銀行は「新規の貸出」に対応した「新規の預金」を設定し』より不適切になります。

また、バランスシートの左右が一致しないため不適切になります。

 

 

 

 

選択肢2. 市中銀行は「すでにある預金」を個人や一般企業に貸し出すため、銀行貸出は市中銀行の資産を減少させ負債を増加させる。

不適切

 

メモにある『個人や一般企業が銀行から借り入れると、市中銀行は「新規の貸出」に対応した「新規の預金」を設定し』より不適切になります。

また、バランスシートの左右が一致しないため不適切になります。

選択肢3. 市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸出は市中銀行の資産と負債を減少させる。

不適切

 

メモにある『個人や一般企業が銀行から借り入れると、市中銀行は「新規の貸出」に対応した「新規の預金」を設定し』より適切ですが、市中銀行の資産と負債は増加するため不適切になります。

選択肢4. 市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸出は市中銀行の資産と負債を増加させる。

適切

 

市中銀行は「新規の預金」を創り出すことによって個人や一般企業に貸し出すので、銀行貸出は市中銀行の資産と負債を増加するため適切になります。

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